17.帰ってきたお嬢様【後編】
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忍足「いい加減にせんかい。試合行くなってどういうつもりやねん」
【忍足宅】
綾小路「今日は一緒に居たいの…。お願い、一緒に居て!」
忍足「今日が何の日かわかってるや…!」
綾小路「今日が……何の日か…ですって…?」
忍足「すまんかったな。……誕生日、おめでとう」
綾小路「誕生日なんてどうでもいい!私はっ!」
『ガバッ』
忍足「!」
綾小路「貴方のお父様に両親を奪われてから、ずっと一人で過ごしてきたわ」
忍足「それは……」
綾小路「そばに居て……お願いよ…っ…一人に……しないでっ…」
忍足「…………。」
真由美ちゃん……
堪忍な……。
俺、椿ちゃんになんて声かけていいかわからんねや……
だからせめて、一緒に居てやることしか
今の俺には出来ん気がして……
ほんまに………堪忍や
忍足「……家、上がりや」
和恵「……恵利華、試合終わった?」
恵利華「あ、和恵ちゃん…うん、終わったよ」
和恵「そっ…か。真由美は…?」
恵利華「もしかしたら来るかもしれないから、アップしてるって…」
和恵「その方が気が紛れる…か。奈央、何かわかった?」
奈央「…忍足、もしかしたら本当に来ないかもしれない」
和恵「え!?どういうこと?」
恵利華「………。」
奈央「椿ちゃんの家族構成、両親がいなかったじゃろ?幼い頃に亡くなってたんじゃ。……忍足のお父さんが手術をして」
和恵「は!?手術って…」
奈央「手術って言っても、病院に運ばれた時点でもう手遅れじゃったらしい。」
和恵「もしかして、その日が今日…?……あ!今日って…」
奈央「椿ちゃんの誕生日」
和恵「そっか…。キツイねー。この状況…。真由美だってさ、部長以来のダブルスなのに…。」
恵利華「…………。」
『タタタタタタ……』
奈央「恵利華!?」
和恵「………。」
向日「あの3人、真剣な顔してどこに行ったんだ?侑士は電話出ねぇし」
跡部「…………。」
鳳「…跡部部長、恵利華先輩と何かあったんですか?今の試合だって、全然呼吸合ってなかったですし…」
宍戸「跡部、早いとこ恵利華に謝った方がいいと思うぜ?だいたい意味わかんねーだろ?急に機嫌悪くなったらよ」
跡部「うるせぇよ。ったく……忍足はどうした?」
樺地「連絡…ありません」
芥川「えー……もう試合、始まっちゃうC。真由美ちゃん…。」
向日「侑士…。どうしたんだよ!」
恵利華「景吾くん!」
跡部「恵利華…。なんだ?そんなに慌てて」
恵利華「お願いっ、忍足くんの家まで車出して!」
日吉「恵利華先輩…」
跡部「……来い!」
恵利華「うん!」
『タタタタタタ……』