16.帰ってきたお嬢様【前編】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
和恵「もうすぐミクスドだね~」
ヒョイっと仁王の手持ちのトランプをとり、ニッコリ微笑みながら2枚の手札を捨てた和恵
仁王「次の対戦相手知っとるか?」
和恵の手札を取り、2枚捨て、手持ちが2枚になった仁王
和恵は残り1枚で、どちらを取ろうか迷い始めた。
和恵「興味ない」
バッと1枚引いた和恵
仁王「びっくりするぜよ」
仁王が和恵の手札を引くと、ヒラヒラと舞い降りるトランプ2枚
和恵「あー!!!」
手元に残った1枚を握りしめる和恵
仁王「元気そうで何よりじゃ。さて、俺は帰るかのう」
和恵「え?今から帰るの…?」
時計をみると夜の9時を回っていた。
仁王「まだ9時ぜよ。じゃあな」
玄関のドアを閉める仁王
真由美「仁王くん、和恵の事が心配だったんだね」
真由美が仁王のいなくなった玄関を見つめ、そう呟いた。
和恵「駅まで送ってくる」
勢いよく走り出した和恵に真由美は微笑み、自身の部屋に戻って行った。
次の日
「恵利華さん!おめでとうございます!」
恵利華「お…おめでとう?」
朝学校へ行くと、いつもは影でみているような生徒達が恵利華に話しかけた。
「あ、恵利華さん!おめでとうございます」
恵利華「え…」
会う人会う人におめでとうと言われ、混乱している恵利華
和恵「どういう意味?なんかめでたい事でもあった?」
一緒に教室に向かい歩いてる和恵も、異様な光景に驚いていた。
恵利華「さあ?忍足くんおはよう」
忍足「ああ、姫さん朝から大変やな」
恵利華「その大変な意味がわからなくて困ってるんだけど」
教室前で鉢合わせた。
忍足「生徒会新聞みてへんのか?」
和恵「生徒会…新聞?」
綾小路「ああ!こんな所にいらしたのね!恵利華さん、おめでとうございます!」
恵利華「…なにが?」
綾小路「あら、侑くん、言ってなかったの?跡部さんと恵利華さん、氷帝の“ベストカップル”に選ばれたんですわ」
和恵「へぇ~おめでとう!恵利華」
和恵がヒラヒラと生徒会新聞を揺すった。
恵利華「え、違…」
跡部「てめぇらお揃いで何話してやがんだ?」
「「「キャー!跡部様と恵利華さんよ~ッ!」」」
恵利華「あ、景吾くんこれね…」
恵利華はタタタと跡部に新聞を手渡した。
跡部「ああ、書記のやつらが作ってた記事か」
綾小路「本当におめでとうございます!2人とも凄くお似合いですね!」
跡部「フッ…テメェに言われなくてもわかってんだよ」
忍足「…跡部がどう思ってるかは勝手やけど、姫さんとっくに教室入って行ったで」
舌打ちをしてEクラスに向かう跡部
綾小路「じゃあ侑くん、また部活観に行ってもいいかな…?」
忍足「…ああ、ええで」
綾小路「ありがとう!」