16.帰ってきたお嬢様【前編】
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奈央「真由美のやつ、どこいったんじゃ…」
綾小路「それにしても、テニスコート、懐かしいわね」
忍足「もうそんななるんか。ほな今日は見て帰り」
綾小路「ありがとう!」
奈央「(さて、あれが真由美の目にどう写っとるか…じゃな)」
宍戸「奈央?ボール持ったまま突っ立って…大丈夫か?」
奈央「ウチは大丈夫。亮、和恵知らない?」
宍戸「いや、わかんねぇな。あいつは1人で行動するのが好きだしな。…あ、半分貸せよ!」
奈央「さんきゅ!」
奈央が持っていたボールが半分なくなった。
鳳「奈央先輩、残りは俺が持ちますよ」
奈央「え…あ…サンキュ!」
綾小路「あの、私、少し観ていていいですか?」
宍戸「俺らは構わねぇぜ」
鳳「ええ」
忍足「危ないから、コートには入るなや」
綾小路「わかってる。ありがとう」
和恵「あれ?綾小路さん…?」
綾小路「まぁ和恵さん!」
和恵がテニスコートに現れた。
綾小路の言葉に和恵の方へと振り返る奈央。
奈央「和恵、遅かっ……ど、どうしたんじゃその頭!?」
和恵「頭…?あぁ、ちょっと運動したから汗が…」
和恵の言葉に目を丸くする奈央。
鳳「和恵先輩!?血が出てますよ」
和恵「え…あぁ、血だったんだ。(ガラス割れた時かな…?)」
宍戸「誰にやられたんだよ」
和恵「真っ暗だったし、気が付いたらいなかった」
奈央「真っ暗……なるほどな」
鳳「とにかく保健室です!」
奈央「いや、待てって!この場合、真由美に見せた方が早い」
和恵「じゃあうち、真由美がくるまで部室のソファーで寝てるから」
奈央「おう」
ようやく部室にやってきた跡部、恵利華、真由美そして樺地
跡部「おい、和恵こんなとこで寝るんじゃ…」
恵利華「待って景吾くん。真由美、和恵ちゃんの頭…」
真由美「血!?ちょ、ちょっと起きて!和恵!」
和恵「んあ……あれ?うち寝てた…?真由美に頭みてもらおうと思って…」
真由美「ねぇ、何があったの!?」
慌てて救急箱を取り出す真由美
和恵「なんか、顔狙われた。」
恵利華「顔?」
和恵「うん、複数で暗闇で……バスケ出来ないうちを、奈央があんなとこに呼び出すわけないか。……あ、ありがと」
包帯が巻き終わると和恵は立ち上がった。
和恵「ま、奴らの目的は達成してないわけだし、またすぐに動くと思うけど。ちょっと頭切っただけだし」
恵利華「そうね。でも危険だから、1人で行動するのはやめてね?」
和恵「はいよぉー」
『バンッ』
芥川「和恵ちゃん!怪我したって本当!?」
和恵「あ、ジロ「和恵ちゃ~ッん!」『ガバッ』うわ、苦し……」
恵利華「景吾くんのファンクラブでもないよね?たぶん……男の子?(和恵が女の子にやられるわけないしね)」
真由美「跡部のファンクラブだったら、一番に恵利華が狙われるんじゃない?たぶん男の子だと思う!」
跡部「顔を狙ってるって言うのが気になるが……男だろーが女だろーが、何かしら動きがあるだろ。」
恵利華「そうだね。」