16.帰ってきたお嬢様【前編】
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和恵「バスケットボールがあるところって…うち、バスケ出来ないんだけどな~ッ」
バスケットボールで遊ぶ和恵。
すると足音が聞こえる
和恵「(奈央じゃない…。)……誰?」
「和恵?」
和恵「そうだけど…『ビュン』!」
『パリンッ』
暗闇で何かが和恵に向かって飛び、避けると後ろのガラスが割れた。
和恵「(暗すぎて…わからん。方向はこっち…?『ビュッ』)!」
『ガコンッ』
和恵「(違う方向から飛んできた…ということは複数だな。でもそんなに多くない)アンタら何?そんなコソコソと……卑怯を通り越して臆病だね!」
「言わせておけば…!おい、やっちまおうぜ!」
「女1人くらい、なんとかなるんだよ!」
「そんな口を聞いた事、後悔させてやる!」
和恵「(気配で探るしかない…)てぇや!」
『ゲシッ』
「うっ」
和恵「ほっ!」
『ゲシッ』
「うぉ!?(足技…?)おい気をつけろ!足を使うぞ!」
「なら……」
『ガシッ』
和恵「!(腕が…)離せ!」
「おい、今の内だ!顔さえ傷がつけばいいんだ!」
「「おう!」」
『タタタタタ……』
和恵「………。(誰も……見てないよね。……顔が狙いなら…よし!)てぇや!」
『ゲシッ』
『ゴンッ』
「なっ…!」
和恵「後はアンタだけだね?」
自分の背中で腕をとっている人物に告げる。
「お…覚えとけ!」
『タタタタタ……』
和恵「チッ。…………ん?あれ…うち、こんなに汗かいてたっけ……?」
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恵利華「景吾くん、終わったよ」
跡部「ああ、助かった。」
恵利華「うん。……それは次の書類?」
跡部「あぁ、今年から面白そうだから生徒会で取り入れた企画だ。恵利華が手伝ってくれたお蔭で目が通せたんでな、部に向かうぞ」
恵利華「うん。……あら?」
恵利華が立ち上がり外をみる。
恵利華「真由美!」
真由美「恵利華」
タタタタと跡部お構い無しに恵利華が真由美の所に駆けつけた。
恵利華「何か…あった?」
真由美「ねぇ恵利華、真由美と部長のダブルスって……どんなだったかな?」
恵利華「真由美と…美並ちゃんの?」
うーんと考え込む恵利華。
跡部「美並って誰だ」
真由美「あ、跡部」
恵利華「私達の部長」
跡部「……部長は恵利華じゃねぇのか?」
恵利華「美並ちゃんが“引退”したからね。真由美は美並ちゃんとダブルス組んでたの。」
恵利華の言葉に俯く真由美
恵利華「…でもその答えを、忍足くんと真由美が見つけるんじゃない?……って、私にはダブルスって言われてもよくわからないけど」
跡部「俺様の前でんなこと言うんじゃねーよ」
恵利華が素直に跡部に謝ると、真由美の顔が緩んだ。
跡部「忍足と何かあったのか?」
真由美「あ、いや……何か…?うーん…」
恵利華「どうしたの?ダブルス組ませたら奈央や和恵も上回る真由美がダブルスの悩み?」
真由美「ううん、ちょっと散歩してただけ!」
跡部「さっさと戻れ」
恵利華「私達も部に行くんでしょ!さっさと?」
跡部「………、」
真由美「ふふっ…(それを忍足くんと見つける…?真由美を信じてない忍足くんと……見つかるかな…?)」