16.帰ってきたお嬢様【前編】
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「綾小路様、どうされましたか?」
綾小路「テニス部に馴染んでるなんて……聞いてなかったわ」
恵利華「あ、景吾くん」
「「「(景吾くん!?)」」」
綾小路「………川本、お願いがあります。」
川本「なんでしょうか?綾小路様…」
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恵利華「和恵ちゃん、私景吾くんの仕事手伝ってくるね」
和恵「おう!うちは先部活行っとくから!」
放課後になり、生徒会室に向かう恵利華に対し、真っ直ぐに部活に向かう和恵
和恵「んん…?」
下駄箱で靴に履き替えようと、ラブレターまみれの中から靴を探すと、奈央からの手紙が入っていた。
『話があるけぇ、放課後バスケットボールのある倉庫に来て!』
和恵「話があったら家でもいーのに」
こうして和恵は倉庫に向かった。
恵利華「書類溜まってるね」
跡部「ああ。アンケートを実施したからな」
生徒会室で書類の山を見て、恵利華が話した。
恵利華「じゃあこれを集計取ってデータにしてまとめて、発行すればいいのね」
跡部「随分詳しいじゃねーか」
恵利華「ふふ!じゃあさっそく取りかかるね」
跡部「あぁ」
タタタと作業にとりかかる恵利華に、跡部は感心した。
跡部「手際がいいな」
恵利華「そうかな?私、副会長だったの。だからこういう作業は割りと得意」
跡部「そうか。……樺地、お茶をいれてやれ」
樺地「ウス」
恵利華「ありがと」
忍足「俺は宍戸の意見とちょっとちゃうな。」
テニスコートで何やら話している様子。
真由美と奈央がタタタタと着替えが終わったようで、コートにやってきた。
忍足「信じる信じない、で言えば、パートナーより自分自身を信じるし」
奈央「何の話?」
真由美「(パートナーより…自分を信じるって……?)」
宍戸「おお、遅かったじゃねーか。今ダブルスの話をしてるんだけどよ」
真由美「ダブルスの…」
綾小路「侑くんは昔からそうね。クールというか、冷静というか」
いつの間にか現れた綾小路に、びっくりした様子の真由美。
鳳「それで、ダブルスは成立するんですか?」
あたかも自然のように、話が進められる
忍足「成立するかどうかとちゃう。成立させるんや」
宍戸「簡単に言ってくれるじゃねぇか」
忍足「パートナーの足りない部分を保完して、相手が動きやすいように整える。そるが俺がダブルスをやる上で俺自身に役割づけとることやな」
忍足の意見にうんうんと首を立てにふる綾小路。
宍戸「…理詰めか。お前らしい考え方だけどよ……。信頼するパートナーと息を合わせて、ガンガン攻めたいんだよな、俺は」
鳳「そうですよね。宍戸さんは俺に呼吸を合わせてくれますよね」
宍戸「まあ、それが俺のやり方だからな。……奈央、お前はどうなんだよ?」
ダブルスを組んでる奈央にも意見を求める宍戸
奈央「ウチは相手と気持ちを合わせることを重要視しとる。呼吸が合えば、攻めも守りも組み立てられるし。理論的ではないかもじゃけど、ペアとの一体感を得たいしね!」
宍戸「だよな!ダブルスは一体感がポイントだよな!」
鳳「要は自分のスタイルを貫きながら、相手も視野に入れるって事ですよね!…結構難しいですが」
宍戸「難しいことでも、やってもらわねーと困るぜ!長太郎!」
鳳「はい!でも、宍戸さんと奈央先輩のダブルスには、一体感を感じました。」
奈央「そう…かな」
綾小路「わあ!素敵ですね、ぜひ見たかったわ」
少し興奮気味の綾小路。
真由美「(ペアより…自分を信じる……か)」
忍足「真由美ちゃん?」
真由美「え?……あ、ごめん、ちょっと忘れ物しちゃった!」
『タタタタタ……』
綾小路「ねぇ、侑くん!今度あなた達の試合観に行ってもいいかしら?」
忍足「ええけど、邪魔しなや?」
綾小路「するわけないじゃない!」