15.天使の鬼退治
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こちらは立海に向かう車中。
恵利華が楽しそうに鼻歌を口づさむ
跡部「随分機嫌がいいじゃねーか」
恵利華「ふふ、もう関東大会だもんね」
跡部「恵利華が戦うわけじゃねーだろ?それに関東くらい…」
恵利華「ダメだよ。相手を潰すだけのテニスじゃ…」
先ほどの楽しそうな表情とは裏腹に、急に真剣な顔に変わる恵利華。
跡部「…何か言いたそうだな。言ってみろ」
聞いてやるよ。
お前の考え。
恵利華「相手を潰すだけのテニスなら、跡部くんは上にいけないと思うの。」
跡部「…………。」
恵利華「人は負けを知るほど強くなれる。(同じ部に跡部くんより強い人がいないのが原因だと思うけど)」
跡部「恵利華はどうなんだよ」
女のくせに力は俺と互角
……いや、恵利華は何か隠してやがる。
じゃなきゃ、あんな真っ直ぐな瞳で“世界一”なんて口に出来るはずがねぇからな
恵利華「さぁ…どうだったかな」
跡部「返事になってねーじゃねーか」
恵利華「ふふ、でも心配しないで。これからその壁いくらでも壊してあげるから」
跡部「宣誓布告か。フッ…いいぜ。やってみろよ」
恵利華とテニスをしてる間は、プライドなんて壁はあまり感じねーんだがな
恵利華「うん、やってみる。あ、跡部くん、あれ…」
跡部「景吾」
恵利華「え…?」
跡部「お前なら、名前で呼ばれるのもいい」
一瞬照れた様子の跡部だが、恵利華は気が付かない。
恵利華「………。」
跡部「………」
恵利華「あ、今六角の生徒が通ってたのに……過ぎちゃった」
跡部「んなのどーでもいいだろーが」
間の抜けた声を出す跡部。
溜め息をついて窓の外をみた。
恵利華「ほんと、他人に興味がないのね。…………景吾くんは」
跡部「フフ……ハーハハハ!今は“くん”でも勘弁しといてやるよ」
笑いながら車を降りる跡部。
恵利華は初めての立海大に興味津々
そして少し寄りたい場所があると跡部とは別れて降りた。
【氷帝テニスコート】
真由美「奈央、和恵!忍足くん、向日くん試合するよ?」
向日「最近、試合ばっかじゃねー?」
真由美「静かに!3セットとった方が勝ちねっ!」
ビシッとした指示に何も言えなくなってしまった向日
奈央「ウチはサーブ打ったら右に移動。和恵は左に移動ね。」
和恵「うーん。出来るかなぁ?」
2人靴紐を結びながら作戦会議中である。
奈央「その次は忍足がバックに落とすはずだから…」
和恵「うちが走るっと!短距離なら負けないぜ!」
忍足「あの2人…ごっつ目キラキラしとるなぁ」
忍足が和恵をみて楽しそうやなと呟いた。
真由美「審判は誰にしよっかなー……あれ?芥川くんは?」
どこに行ったんだろうと真由美。
宍戸「いつものよーに寝てんだろ」
宍戸が少しダルそうに答えた。
真由美「……じゃあ宍戸くん、芥川くん起こして……試合!」
宍戸「は!?」
真由美「鳳くん、樺地くんと試合ね!」
次々でる真由美の試合命令。
日吉「真由美先輩、俺は自主練でも…」
真由美「あ、ヒヨは鳳くんと樺地くんの審判で、勝った方と試合ね!」
日吉「………はい。」
今日は真由美をいじるのはやめようと思う一同。
真由美「(よし、予定通りだ!)」
真由美は一人満足していた。