信じてもらえた事に喜ぶ4人。



芥川「良かったね！」



和恵「ありがとう！ジロちゃんって良い奴！」



芥川「え～、そっかな～？俺は思った事を言っただけだＣ〜」



榊「お前達は、早く教室に戻れ。もう授業は始まっている」



芥川「……あ」



向日「くそくそ！サボれると思ったのによ～」



真由美「サボっちゃダメだよっ」



向日「お…おう。なぁ、侑士」



忍足「なんや、岳人」



向日が小声の為、つられて忍足も小声になった。



真由美「………？」



向日「今更だけどさっ、こいつら……可愛すぎじゃね？」



忍足「それ、俺も思っとったわ」



向日「っ……」



目が合い、思わず赤面する向日。




奈央「何じゃ～？ガックン、ウチらの噂話か～？」



向日「ち…ちげーよっ！！」



和恵「あれ～？顔の色が髪の毛と同じ色になったよ～？」



向日「くそくそっ！！」



『タタタタタ……』



奈央/和恵「……ぷっ」



真由美「（早速いじってる…）」



恵利華「こら、ダメでしょ」



奈央/和恵「はぁ～い」



忍足が一礼してテニスコートを去ると、いつの間にか榊と4人だけになった。
　




榊「お前達の住む所は決まった。それでだ」



和恵「なにさ～？」



真由美「……？」



榊「お前達は……何がしたいんだ？この世界に何を求めてきた…？」



奈央「……は？何を求めて…？って！そんなもん決まっとるじゃろ！






「世界一のテニスプレイヤーになる為」「世界一のテニスプレイヤーのトレーナーになる為！」「生きる為！！」「あ～うち絶対道連れだ」



ってハモりんちゃい！！」



「「いや、これはさすがに無理だから」」


3人が一斉に首を横に振った。



榊「…………。」



真由美「それにしても、和恵、道連れって…」



和恵「だって絶対うち道連れさ～！恵利華と真由美のッ！」




恵利華「え？じゃあ一人置いてきた方が良かった？」



和恵「あ～……ね！それは……」



奈央「もー、和恵めッ！素直になりんちゃい」



和恵「うっせ！天パ！！」



真由美「真由美！？なんで真由美なのよぉ～！」



榊「…………。」



和恵「くるくる天パが目に付いた。真由美を弄る事に理由なんてねぇ！」



奈央「まぁまぁ、ここは俺のストレートの髪に免じて許せ！」



真由美「そんな無茶苦茶な……」



和恵「ん～…………許す」



真由美「許しちゃうのォォォオ！？」



榊「………。」



恵利華「君達、」



「「！？」」



恵利華「……気が済んだ？」



「「……ごめんなさい」」







話が進まないからね、と恵利華が話すと、3人は真剣に考え始めた。



これからの自分達の道を……