私とジェイド6
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「……………」
「いつまでごねるつもりですか?」
「ずっとです!なんか嫌な予感がするんですよねぇ」
シアは頬杖を付いて注文したサラダをフォークでつついている
「嫌な予感ですか。まぁ、例えばどこらへんでしょうか?」
「どこらへんて!見てわかんないですか!!?アレですよ、アレ!!」
シアは今までサラダを食べるのに使っていたフォークをとある方向に向ける
「なんだなんだ?」
「准尉~、フォークを人に向けちゃいかんと母さんから教わっただろう」
シアがフォークで指したのは、シアとジェイドの向かいに座る2名
勿論、ピオニーと中将の2人なのだが…
「見て下さいよっ!!明らかに人を食べ物で釣ろうとしてる魂胆丸見えじゃないですか!!?」
甘いスィーツをテーブル一面に並べる中年男2人
どう考えても、中年の男性が好むような食べ物ではない
「⋯⋯確かに、これでは魂胆丸出しと言われても仕方ありませんが、凡そいつも通りの事でしょう…」
「確かに、そうなんですけど!仮にも一国を治める陛下や中将ともあろう人がすることじゃありませんっ!!」
「ジェイド~」
「ジェイド君~」
至極真っ当なシアの言葉にぐうの音も出ない2人は助けを求める視線をジェイドに注ぐ
「残念ながら、フォローのしようがありませんね」
呆れた様子でジェイドは両手を小さく広げ、首をフルフルと横に振る
「くっそ~!お前の仕事は俺の補佐だろう!?」
「えぇ。陛下の阿呆な行動を止めるのも仕事です」
「ジェイドく~ん!いいのかね!?親子の間に溝が生まれても!」
「それはご自分で解決なさって下さい中将」
「…………………………まぁ、ゴホンッ!引き受ける、受けないはともかく話だけなら聞きますけど?」
「本当か!」
「た・だ・し!そのデザートが引き換えです♪」
とてもいい笑顔で甘スィーツをフォークで指差すシア
「ハァ…、准尉…」
「い、いーじゃないですか!?…も、勿体ないし…」
「よしよし♪さすがシア!期待を裏切らないな」
「むっ!陛下なんか言いましたか!!?」
「ん…いや~なんにも~」
