私とジェイド4
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シア・ハンプティ
只今、自室にて待機命令が下される
「くっくっくっ…」
「陛下、笑い事じゃありませんよ」
「いや、まさかあぁなるとはな。さすがのお前も想定外じゃないのか?」
ズレた眼鏡を直しながらジェイドは溜め息を吐いた
「えぇ、途中までは予想の範囲内だったんですがね。ところで陛下、決勝戦でシアが陛下にただならぬ殺気を向けていた気がするのですが⋯なにかされましたか?」
「んんっ⋯んーナンノコトダ?サッパリワカラン」
ピオニーがあからさまな棒読みをするものだから、ジェイドは絶対になにかあると、訝しげな眼差しを向ける
「な、べ、別にちょっとやる気を出させようとしただけでだな⋯シアの為にと思って」
「それで⋯?なにをされたんですか?アクゼリュスの件で謹慎中の者が何故か出場してましたが、大方その者も絡んでるんでしょう?」
「やっぱり分かってたか⋯⋯んー実は」
ピオニーは歯切れ悪そうにジェイドに説明を始めた
説明を聞いたジェイドは大きな溜め息を吐き、そして窓際でタバコをふかしていたハンプティ中将はククク、と笑いを堪えていた
「まったく⋯その様子ですと、ハンプティ中将も共犯ですね。そんな事したらあんな大技を発動させた上に大乱闘騒ぎを起こして当然です」
「さって、私は面白いもんが見れたし帰るよ。あとは任せたぞ」
だが、帰ろうとする中将の肩をジェイドがガシッと掴み引き止める
「ハンプティ中将、始末書手伝って頂けますよね?あの乱闘騒ぎ中、ハンプティ中将も混ざって遊んでらっしゃいましたよね」
そう、ハンプティ中将もあの後、興奮状態の場内を抑えるのにひと暴れ…ではなく、一役かっていた
「私が手伝ったりしたら、娘を甘やかすことになるだろう?だから、上司の大佐に任せるよ」
と、適当な理由を並べて、中将は嵐のように去っていった
「まったく…」
「まぁ~、とりあえず今回の件は大成功だな」
「どこがですか?」
「そんな怖い顔するなよ。これを機にシアを認める者も増えただろう」
「………確かに、それについては良かったと思いますよ。だけど、この始末書の山はどうするんでしょうね~」
「ゔっ!」
ジェイドは小さく溜め息を吐くと、ピオニー陛下に会釈し、身を翻した
「ジェイド、あまり気にすんなと言っとけ」
「忘れなければ伝えておきますよ」