私とジェイド4
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「いよいよですね」
「やっぱり気が進みません」
項垂れるシアにジェイドが肩に手を置いた
「手抜きなんてしたら、許しませんよ。もし、少しでも手を抜いてわざと負けたりしたら…」
「――――っう!!わかりました!全力でイカセテイタダキマス!」
その続きを聞くのが怖くなったシアは、逃げるようにその場を去った
「大佐お手柔らかにな」
シアと入れ替えのように現れたのはハンプティ中将
「生憎、部下には厳しく指導しておりますので、心配は不要です。それに一応、面子もありますしね」
「シアの、かい?」
「えぇ、その為の“祭り”でもありますからね。中将はご存知でしょう」
「あぁ~?どうだったかなぁ?全然わからないなぁ」
わざとらしく言うハンプティ中将に若干、苦笑しつつジェイドは言葉を漏らした
「よく仰いますよ。陛下も中将もシアの実力を見せつけ、認めさせる為に、これを企画したのでしょう」
「さぁな、私は昔から娘には厳しくしてるからな。そんな甘やかすようなことはせんよ」
含み笑いを浮かべながら、中将は煙草を口に運んだ
「甘いのなら、ピオニー陛下だろう?発案者だしな」
「とんだタヌキですね~」
「それを私に言うのなら、大佐だって相当のタヌキじゃないかね」
ジェイドは、どうでしょう 、と笑いながらごまかしていた
「いいなぁ、若い者は血気盛んで。私も出てこようかなぁ」
「そんなことしたらますますシアに嫌われますよ」
「…………ん~、それは困るなぁ」