私とジェイド4
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「祭り⋯?」
「そう、ピオニー陛下の突然の提案だそうだ。准尉も出すと言ってたが」
「は…?」
本当に何も知らないシアに先輩兵は人差し指をちょいちょいと動かし、ちょっと顔を貸せと誘導する
シアは口をまだモゴモゴしながらテーブルの中央まで顔を寄せ、耳を差し出した
「実はな⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯んん?⋯」
「ってことだ!ま、でも准尉にはいいチャンスじゃないのか?」
シアの手に持つスプーンの上でデザートのプリンが激しくふるふると揺れている
これはプリンが勝手に揺れているわけではなく、シアの手が小刻みに震えていたからだ
そして、ついに振動に耐えきれなくなったプリンが再び皿の上にこぼれ落ちてゆく
しかしプリンが落ちるより先にシアは持っていたスプーンを放り出し、テーブルに両手を叩き付けて立ち上がった
「それ……マジの話ですか……?」
手の次はシアの声が震える
「あぁ、昨日出場権のある者には報告されたんだ。准尉は⋯」
「昨日は非番です」
「そうか。なら、今日カーティス大佐から」
「すいません…自分はお先に失礼します」
先輩兵の言葉を遮り、シアは早々に席を立った
「お、おぉ…。午後からも頑張れよ」
「あ…先輩、あとあたし…」
シアは足を止め、背中越しの先輩兵に話しかけた
「あの時のこと…絶対に忘れませんからね…。一生恨んでやるぅ~~!!!」
そう言い捨て、シアは走り去っていった
「まだ根に持ってたのか…」
先輩兵がポツリと呟いた
「はっはっは~嫌われちゃいましたね」
「カ、カーティス大佐!?」
「って、あれは大佐の命令だったんですよ。まぁ、俺としては、准尉の才能は勿体ないと思ってたのもありますがね」
シアの言っていた “あの時”とは昇進の際に、逃げられないように扉を塞いでいたことだ
この先輩兵もそれに一役かっていた
「いや~、みんなあなたのように思っていてくれれば、今回の件もなかったんでしょうがね」
眼鏡のブリッジを押し上げながら、ジェイドは深い溜め息を吐いた
「それより、いいんですか?准尉は何も聞いてなかったみたいでしたが?恐らく、大佐を探しに行ったんだと思いますよ」
「でしょうね~」
「そう、ピオニー陛下の突然の提案だそうだ。准尉も出すと言ってたが」
「は…?」
本当に何も知らないシアに先輩兵は人差し指をちょいちょいと動かし、ちょっと顔を貸せと誘導する
シアは口をまだモゴモゴしながらテーブルの中央まで顔を寄せ、耳を差し出した
「実はな⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯んん?⋯」
「ってことだ!ま、でも准尉にはいいチャンスじゃないのか?」
シアの手に持つスプーンの上でデザートのプリンが激しくふるふると揺れている
これはプリンが勝手に揺れているわけではなく、シアの手が小刻みに震えていたからだ
そして、ついに振動に耐えきれなくなったプリンが再び皿の上にこぼれ落ちてゆく
しかしプリンが落ちるより先にシアは持っていたスプーンを放り出し、テーブルに両手を叩き付けて立ち上がった
「それ……マジの話ですか……?」
手の次はシアの声が震える
「あぁ、昨日出場権のある者には報告されたんだ。准尉は⋯」
「昨日は非番です」
「そうか。なら、今日カーティス大佐から」
「すいません…自分はお先に失礼します」
先輩兵の言葉を遮り、シアは早々に席を立った
「お、おぉ…。午後からも頑張れよ」
「あ…先輩、あとあたし…」
シアは足を止め、背中越しの先輩兵に話しかけた
「あの時のこと…絶対に忘れませんからね…。一生恨んでやるぅ~~!!!」
そう言い捨て、シアは走り去っていった
「まだ根に持ってたのか…」
先輩兵がポツリと呟いた
「はっはっは~嫌われちゃいましたね」
「カ、カーティス大佐!?」
「って、あれは大佐の命令だったんですよ。まぁ、俺としては、准尉の才能は勿体ないと思ってたのもありますがね」
シアの言っていた “あの時”とは昇進の際に、逃げられないように扉を塞いでいたことだ
この先輩兵もそれに一役かっていた
「いや~、みんなあなたのように思っていてくれれば、今回の件もなかったんでしょうがね」
眼鏡のブリッジを押し上げながら、ジェイドは深い溜め息を吐いた
「それより、いいんですか?准尉は何も聞いてなかったみたいでしたが?恐らく、大佐を探しに行ったんだと思いますよ」
「でしょうね~」