私とジェイド3
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「……ん…」
「ハンプティ准尉!目を開けなさい!シア・ハンプティっ!」
誰かに肩を揺さぶられる感覚に、僅かにシアの瞼が動く
瞼を開けたシアの目の前には連れ添った兵、そして…ジェイドがいた
「ハンプティ准尉!」
「あ…カーティス大佐…」
目を覚まし、上半身を起こした瞬間、シアの頬に衝撃が走った
乾いた音と同時に痛みが走る
「何故、あんな狭い坑道で譜術を放ったんです!報告書にもあったでしょう!?落盤の可能性を考えなかったんですか!!」
准尉という階級であり、兵を率いる立場としてはこうなると、言い訳は一切無用
それはシアも分かっていた
だから、その叱責を黙って受け入れるしかなかった
「す…すいません‥でした……」
俯き加減で痛む頬を押さえながら、悔しさで唇をギュッと噛みながらシアは頭を下げ謝った
「とりあえず視察は終わりました。艦に戻りましょう」
「………はい」
艦に戻ると、ジェイドに部屋での待機を命じられた
「…………悔しい…」
狭い部屋で1人シアは消え入りそうな声で呟く
自分がどんなに頑張っても周りは女だから、ハンプティ中将が父親だから、としか見てくれないことがシアには悔しくてたまらなかった
そして…ジェイドにぶたれ、胸が張り裂けそうな思いでいっぱいになり、目頭が堪らなく熱い
「今はまだ任務中よ…。泣くなら全部終わってからでしょ…」
気を引き締めるように自分の両頬を叩いた時だ
「ハンプティ准尉、入りますよ」
「は、はい!」
部屋を訪れたジェイドの表情は険しく、シアは先程の件をまた責められるのだと覚悟をしていると、思ってもない言葉をかけられる
「傷はすぐ救護班が手当てしたので、大丈夫だと思いますが、どうですか?」
「それなら全然平気です…。そ、それよりも他の皆は大丈夫でしたか?」
ついつい弱いところを見せたくなくて、至って普通通り振る舞ってしまう
「⋯⋯えぇ。あなたが庇った者も無事です。⋯⋯無理はしないようにと、言ったはずです。何か言うことがあるんじゃないですか?」
「あ…すいませんでした。あたしの判断ミスで迷惑をかけました⋯」
「⋯⋯⋯貴方の判断ミスだと思ってる人は誰一人いません。号令無視した者を覗いてね。詳しいことは全て同行した兵に聞きました」
えっ、といった様子でシアは俯いていた顔を上げ、ジェイドの顔を見た
「確かに部下の失敗は兵を統率させていたあなたにも責任はあります。唯一指摘するなら、規律違反した兵をその場で艦に返すべきでした」
ジェイドはしかし、と続けた
「あなたの上官は私です。私にも責任はあります。あなた1人が背負うものじゃありません」
「―――ッ」
ジェイドはシア耳元で囁く
「シア、無事で良かったです…」
シアは喉の奥がつっかえて、それ以上言葉を紡げなかった
「ハンプティ准尉!目を開けなさい!シア・ハンプティっ!」
誰かに肩を揺さぶられる感覚に、僅かにシアの瞼が動く
瞼を開けたシアの目の前には連れ添った兵、そして…ジェイドがいた
「ハンプティ准尉!」
「あ…カーティス大佐…」
目を覚まし、上半身を起こした瞬間、シアの頬に衝撃が走った
乾いた音と同時に痛みが走る
「何故、あんな狭い坑道で譜術を放ったんです!報告書にもあったでしょう!?落盤の可能性を考えなかったんですか!!」
准尉という階級であり、兵を率いる立場としてはこうなると、言い訳は一切無用
それはシアも分かっていた
だから、その叱責を黙って受け入れるしかなかった
「す…すいません‥でした……」
俯き加減で痛む頬を押さえながら、悔しさで唇をギュッと噛みながらシアは頭を下げ謝った
「とりあえず視察は終わりました。艦に戻りましょう」
「………はい」
艦に戻ると、ジェイドに部屋での待機を命じられた
「…………悔しい…」
狭い部屋で1人シアは消え入りそうな声で呟く
自分がどんなに頑張っても周りは女だから、ハンプティ中将が父親だから、としか見てくれないことがシアには悔しくてたまらなかった
そして…ジェイドにぶたれ、胸が張り裂けそうな思いでいっぱいになり、目頭が堪らなく熱い
「今はまだ任務中よ…。泣くなら全部終わってからでしょ…」
気を引き締めるように自分の両頬を叩いた時だ
「ハンプティ准尉、入りますよ」
「は、はい!」
部屋を訪れたジェイドの表情は険しく、シアは先程の件をまた責められるのだと覚悟をしていると、思ってもない言葉をかけられる
「傷はすぐ救護班が手当てしたので、大丈夫だと思いますが、どうですか?」
「それなら全然平気です…。そ、それよりも他の皆は大丈夫でしたか?」
ついつい弱いところを見せたくなくて、至って普通通り振る舞ってしまう
「⋯⋯えぇ。あなたが庇った者も無事です。⋯⋯無理はしないようにと、言ったはずです。何か言うことがあるんじゃないですか?」
「あ…すいませんでした。あたしの判断ミスで迷惑をかけました⋯」
「⋯⋯⋯貴方の判断ミスだと思ってる人は誰一人いません。号令無視した者を覗いてね。詳しいことは全て同行した兵に聞きました」
えっ、といった様子でシアは俯いていた顔を上げ、ジェイドの顔を見た
「確かに部下の失敗は兵を統率させていたあなたにも責任はあります。唯一指摘するなら、規律違反した兵をその場で艦に返すべきでした」
ジェイドはしかし、と続けた
「あなたの上官は私です。私にも責任はあります。あなた1人が背負うものじゃありません」
「―――ッ」
ジェイドはシア耳元で囁く
「シア、無事で良かったです…」
シアは喉の奥がつっかえて、それ以上言葉を紡げなかった