私とジェイド
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「さて!シア。もう俺達が言いたいことは分かってんだろ?」
「さて⋯なんの事かさっぱり分かりません」
皇帝陛下の前だというのに、シアはツーンとそっぽを向き、その態度は話には応じませんと主張していた
「ま、何度でも言ってやるよ。シア、お前には昇進して欲しい。任務や実戦での成果は色々報告を受けている」
「……………⋯⋯」
「でっ、どうだシア?」
「申し訳ありませんが、辞退させて下さい」
「俺がこんなに薦めてるのにか?」
「……はい。私にはまだ…そういった昇進は早いと思います。それに私より先輩達にもっと相応しい方がいらっしゃると思いますが…」
「ふむ。俺もジェイドも実力が伴っていれば、年齢は関係ないと思っている。士官になれとは言わん、せめて下士官には昇進して欲しいのだが?」
ピオニーは顎に人差し指と親指を添え、シアを見据える
「まぁ、本音としては最低でも士官まで昇進してほしいのですがね」
ジェイドは両手を後ろで組み、いつになく真面目な表情だ
「それは、私が…」
「ハンプティ中将の娘だからではないぞ」
「ッ!!?」
シアが言い終わるより先に、ピオニーが自身の言葉を上からかぶせて遮った
思っていたことを先に言われ、シアはあからさまに眉を顰める
マルクト軍所属のハンプティ中将はシアの父
軍人としての実力はもちろんずば抜けており、多方面にかなりの顔が利く人物としても有名である
シアはそんな偉大すぎる父と比較されることが多く、それは彼女の心を、プライドを深く傷つけてきた
難色を示すシアにジェイドは、真面目な表情を崩し、やわらかい笑みを浮かべ、シアに話しかけた
「私は知っていますよ。あなたが人一倍努力し、訓練していることを」
「…え……」
思ってもないジェイドの言葉にシアの銀色の瞳が僅かに揺らいだ
「剣術も手に豆がいくつも出来るまで練習していることも、だからいつもあなたの手袋の下には白い包帯が巻かれていることを⋯」
「!?」
「今日みたいにわざわざ非番の日まで書庫に籠もって遅くまで譜術の勉強をしていることも、ね…」
俯き、ジェイドの話を聞いていたシアの目には僅かな涙が溜まっていた
「……カーティス大佐」
「さて⋯なんの事かさっぱり分かりません」
皇帝陛下の前だというのに、シアはツーンとそっぽを向き、その態度は話には応じませんと主張していた
「ま、何度でも言ってやるよ。シア、お前には昇進して欲しい。任務や実戦での成果は色々報告を受けている」
「……………⋯⋯」
「でっ、どうだシア?」
「申し訳ありませんが、辞退させて下さい」
「俺がこんなに薦めてるのにか?」
「……はい。私にはまだ…そういった昇進は早いと思います。それに私より先輩達にもっと相応しい方がいらっしゃると思いますが…」
「ふむ。俺もジェイドも実力が伴っていれば、年齢は関係ないと思っている。士官になれとは言わん、せめて下士官には昇進して欲しいのだが?」
ピオニーは顎に人差し指と親指を添え、シアを見据える
「まぁ、本音としては最低でも士官まで昇進してほしいのですがね」
ジェイドは両手を後ろで組み、いつになく真面目な表情だ
「それは、私が…」
「ハンプティ中将の娘だからではないぞ」
「ッ!!?」
シアが言い終わるより先に、ピオニーが自身の言葉を上からかぶせて遮った
思っていたことを先に言われ、シアはあからさまに眉を顰める
マルクト軍所属のハンプティ中将はシアの父
軍人としての実力はもちろんずば抜けており、多方面にかなりの顔が利く人物としても有名である
シアはそんな偉大すぎる父と比較されることが多く、それは彼女の心を、プライドを深く傷つけてきた
難色を示すシアにジェイドは、真面目な表情を崩し、やわらかい笑みを浮かべ、シアに話しかけた
「私は知っていますよ。あなたが人一倍努力し、訓練していることを」
「…え……」
思ってもないジェイドの言葉にシアの銀色の瞳が僅かに揺らいだ
「剣術も手に豆がいくつも出来るまで練習していることも、だからいつもあなたの手袋の下には白い包帯が巻かれていることを⋯」
「!?」
「今日みたいにわざわざ非番の日まで書庫に籠もって遅くまで譜術の勉強をしていることも、ね…」
俯き、ジェイドの話を聞いていたシアの目には僅かな涙が溜まっていた
「……カーティス大佐」