私とジェイド
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「すみません、シア・ハンプティを見かけませんでしたか?」
「これはカーティス大佐!お疲れさまです!…え~っと⋯シアですね。また“例の話”ですか?」
眼鏡を押し上げながら笑顔で話すのは第三師団師団長 ジェイド・カーティス
階級は大佐
大佐の階級でありながら、気難しい印象がない為、第一印象としては柔らかい物腰でとても話しやすそうにみえる
ただ⋯そう見えるのは、ジェイド・カーティスという彼の本当の内面を知らぬ者だけ
彼は通りすがりの兵に声をかけ、探し人を見なかったか聞いてみる
たまたまジェイドが声をかけた兵は第三師団に所属してる兵であった為、ジェイドがシアを探している理由を知っているようだった
「えぇ、まぁ…そんな所です。いつも上手いこと逃げられてしまって、こっちはおかげで探すのに一苦労です」
「あいつ、逃げ足は速いですからね。でも、おかしいな。シアは今日は非番の筈ですが…」
「おや、おかしいですね?確か今日、昼食の時に食堂で見かけたのですが」
ジェイドはポケットに手を入れたまま、眉を寄せた
すると、話していた兵は手を叩き「そうだ!」と思い出したように言った
「たまに休みの日でもシアは城に来てるみたいですよ。多分⋯書庫に籠もってる筈ですよ」
苦笑いしながら兵が言うとジェイドは、礼を言って書庫に向かった