私とジェイド12
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「そーそー!新人の成果は俺達の成果にも繋がるしな」
「さすがは軍人家系⋯⋯あっ」
「おい!それは言うなってあれほど!」
女の隊員が言いかけて止めた言葉にローランが咎める
「⋯⋯⋯⋯別に⋯慣れてるのでいいです。それに確かにうちは軍人家系ですから、幼少期からそういう教育はされてきたので」
「ごめんね。貴方の事情は聞いていたのに⋯。傷つけるつもりじゃなかったの」
「⋯⋯⋯⋯ロヴェル少佐…ですか?」
「いや、俺だよ」
ローランが申し訳なさそうに俯きながらシアに謝罪する
「新人のデータは一定の役職者は閲覧できるんだ。ここにいる奴らも俺と同じ役職持ち。だからシアの士官学校の時の成績や出自も知ってる。だからこそ、口止めしていたんだ。あ、俺は事前にロヴェル少佐から事情は聞いていたからね」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「ねぇ?どうして急に真面目にやる気になったのか聞いてもいい?」
「お、おい!」
女隊員が聞くとローランは制止しようとするが、意外にもシアはあっさりと答えた
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯…から」
しかしシアの声のトーンが急に下がり、小さくなった事で周りにはよく聞こえなかった
「え?ごめん。もう少し大きい声でいい?」
そう言われ、たどたどしくシアは話し始める
ローランも興味があったのか、止めることはしなかった
「だ、だから⋯!ロヴェル少佐が⋯⋯第一師団に来いって言ってくれた⋯⋯⋯あたし自身の実力を見たいって言って⋯くれたから⋯⋯ちゃんとしようと⋯思って⋯」
「⋯⋯⋯うぅ!!やだー!!もうっ!この子めちゃくちゃ可愛いじゃん!いいな、ローラン!やっぱりあたしにこの子頂戴!」
「ば、馬鹿言え!ロヴェル少佐に任されたのは俺だぞ!」
「おいおい、2人とも彼女困ってるだろ」
ここでずっと静かに静観していた1人の男の隊員がやれやれという風な様子で言う
「あぁ、悪いシア。まぁ、でも俺としても少し気になっていたところはあったから話は聞けて良かったよ」
「⋯⋯⋯そう⋯ですか」
シアは少し気恥しそうにぷぃっとローランから視線を逸らした
それを見たローランは一瞬口元だけフッと笑い話し出す
「でも出自に関しては実際役職以外もシアのファミリーネームで気づく奴もいるし、成績だって同期達の噂から結局、知るところにはなる奴もいるからな。ある程度の周囲の目は覚悟しておいた方がいいぞ」
「それは⋯⋯⋯分かってます」
「だから周りとも上手くやれ。シアは多分同期の中でも早く任務に参加させられるだろうし、そうなれば、いやでも注目される。現時点で気にしてる役職も多いのも事実だ」
「分かってます。だから親の七光りなんて言われないように、周りを見返せって事でしょ」
「さすがは軍人家系⋯⋯あっ」
「おい!それは言うなってあれほど!」
女の隊員が言いかけて止めた言葉にローランが咎める
「⋯⋯⋯⋯別に⋯慣れてるのでいいです。それに確かにうちは軍人家系ですから、幼少期からそういう教育はされてきたので」
「ごめんね。貴方の事情は聞いていたのに⋯。傷つけるつもりじゃなかったの」
「⋯⋯⋯⋯ロヴェル少佐…ですか?」
「いや、俺だよ」
ローランが申し訳なさそうに俯きながらシアに謝罪する
「新人のデータは一定の役職者は閲覧できるんだ。ここにいる奴らも俺と同じ役職持ち。だからシアの士官学校の時の成績や出自も知ってる。だからこそ、口止めしていたんだ。あ、俺は事前にロヴェル少佐から事情は聞いていたからね」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「ねぇ?どうして急に真面目にやる気になったのか聞いてもいい?」
「お、おい!」
女隊員が聞くとローランは制止しようとするが、意外にもシアはあっさりと答えた
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯…から」
しかしシアの声のトーンが急に下がり、小さくなった事で周りにはよく聞こえなかった
「え?ごめん。もう少し大きい声でいい?」
そう言われ、たどたどしくシアは話し始める
ローランも興味があったのか、止めることはしなかった
「だ、だから⋯!ロヴェル少佐が⋯⋯第一師団に来いって言ってくれた⋯⋯⋯あたし自身の実力を見たいって言って⋯くれたから⋯⋯ちゃんとしようと⋯思って⋯」
「⋯⋯⋯うぅ!!やだー!!もうっ!この子めちゃくちゃ可愛いじゃん!いいな、ローラン!やっぱりあたしにこの子頂戴!」
「ば、馬鹿言え!ロヴェル少佐に任されたのは俺だぞ!」
「おいおい、2人とも彼女困ってるだろ」
ここでずっと静かに静観していた1人の男の隊員がやれやれという風な様子で言う
「あぁ、悪いシア。まぁ、でも俺としても少し気になっていたところはあったから話は聞けて良かったよ」
「⋯⋯⋯そう⋯ですか」
シアは少し気恥しそうにぷぃっとローランから視線を逸らした
それを見たローランは一瞬口元だけフッと笑い話し出す
「でも出自に関しては実際役職以外もシアのファミリーネームで気づく奴もいるし、成績だって同期達の噂から結局、知るところにはなる奴もいるからな。ある程度の周囲の目は覚悟しておいた方がいいぞ」
「それは⋯⋯⋯分かってます」
「だから周りとも上手くやれ。シアは多分同期の中でも早く任務に参加させられるだろうし、そうなれば、いやでも注目される。現時点で気にしてる役職も多いのも事実だ」
「分かってます。だから親の七光りなんて言われないように、周りを見返せって事でしょ」
