「いや、我々に構わなくて結構。そのまま準備をしてくれていい」



イーグル中佐が、そう言うやシアの表情は嫌そうにまた少し歪む



「いや、ですから⋯あたしが準備していると、中佐達もゆっくりできないのではと思いますが」



「いや。全く気にならんから続けてくれ」



「いや⋯だから⋯そうではなくて⋯そもそもーーーーーーむぐっ！」



シアはとうとう我慢の限界に達して邪魔だと言おうとした



「これはイーグル中佐。随分とお早い到着ですね。残念ながらうちの者が気にするので少しの間、隣の会議室でお待ち頂けますか？」



「もがっーーーむぐっぐーー」



「それなら問題ない。我々は気にしないと説明したが」



「いえいえ。先程我々が使用したばかりですから少しばかりテーブルを拭いたりしたいと准尉が言っていたので」



「む、仕方ないな。お前ら行くぞ」



渋々ではあったが、イーグル中佐達は席を立ち、隣の会議室へと移動して行った



残ったのはシアとジェイドの2人



「むむむむー」



「おや、失礼」



ジェイドは暴走寸前のシアの口を塞いだ手を放してやる



「ぷはーー！もー一体何なのよ！！」



「まったく⋯嫌な予感がして早めに来てみれば⋯」



「そ、そう言いますけど⋯だいぶ頑張って対応しました。途中までではありますが⋯」



「まぁ、准尉にしては頑張った方でしょう。では、彼らが戻ってくる前に手伝いますから準備を終わらせてしまいましょう」



「⋯⋯わ、分かりました」



この後シアとジェイドの2人で準備を進め、なんとか予定よりも早く準備を終わらせる事ができ、会議は支障なく始める事ができた



問題はこの後で第八師団師団長のイーグル中佐をはじめとした他の団員から討伐の作戦についての変更を求める意見が上がり、会議は難航



元々は今までの過去の実績を元にした作戦で組んでいたが、変更となると大幅な変更が伴ってくる



「ですから、それで確実に仕留めることが可能なのか聞いてるんです！それに変更するとなると大幅に今回の隊列に変更が生じますよね？変更をしてから隊員達に通達して実践前の訓練となると時間も足りなさ過ぎます！！」



シアは感情の昂りを抑えられず、衝動的に机を声を叩き荒らげる