「回収してきましたよ！さぁ…実験開始といきましょうかねぇ」



ディストが抱えてきたもの‥‥‥それはルーク・フォン・ファブレ



レナス達がレプリカと呼んでいた者の正体だ



ディストはルークを装置上に寝かせると、すぐさま装置の電源を立ち上げてゆく



キーボードを叩きながら他のシステムも次々に起動させると、ルークを寝かせている周囲が緑色の光に包まれてゆく



そんな様子を少し離れたところで傍観するシンク



「あんたは手伝わないの?」



「‥‥はぁ?なんであたしが」



ディストが戻ってきたことによってレナスの機嫌はますます急降下中



「あたしは死霊使い達の邪魔が入ったらそれを防ぐ役!」



腕組みをしながらレナスはシンクを睨みつけた



しかしシンクの方はそんな睨みは関係ないといった顔




（シンクの奴～!ほんと生意気になっちゃって!!ったく、にしても‥‥これでディストには完全同位体だってのは完全にバレたわね。はぁーあ…）



「面倒くさっ」




レナスはつい思ったことを無意識に口に出してしまったことに気づき、とっさに口を押さえた



「何が?」



しっかりシンクには聞こえていたようで慌ててごまかした



「ディストが」



「…あぁそれは…知ってる」