9 悪戯
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「なんだぁ!?なんでこんな機械が家の別荘にあるんだ?」
「大佐、これがなんだかわかるんですかぁ?」
「……いえ……確信が持てないと……いや、確信できたとしても……」
数人の聞き覚えのある声が聞こえてくる
その声はレナス達が待ち望んでいた一行
(……ちっ…やっぱり⋯あの様子だと死霊使いにはほぼバレたも同然ね。確信に変わるのも時間の問題か)
身を潜めるレナスは面倒くさそうに小さく舌打ちをする
「な、なんだよ……俺に関係あるのか?」
「……まだ結論は出せません。もう少し考えさせて下さい」
レナスはジェイドとルークの会話に気を取られていると突然酷い悲鳴が聞こえてきて肩をビクリと震わせる
何があったのか警戒しつつ、声のした方に振り向くとレナスはその動きを止めた
薄暗いせいかと目を疑ったが、レナスの視界にはしっかりとガイが仲間であるツインテールの女の子を突き飛ばしたであろう光景が映った
一時的に彼らと旅を一緒にしていたレナスはガイの事情を聞いていたし、実際に自分やティアに怯えるガイを見ていたこともあって、状況の理解は早くできた
(…⋯⋯そういえばガイは女性恐怖症って言ってたけど⋯それにしても今の叫び声はちょっと尋常じゃない驚き方ね…ま、今はいっか。それより早くこの部屋から出ていって欲しいんだけど⋯)
レナスはすっかりルーク達の様子を見るのに集中してしまっていると、突然後ろから何者かの手がレナスの口を塞ぎ、おもわず小さく声上げる
「むぐっ」
レナスの背後から伸びた手の主はシンクだった
シンクはレナスの口を塞いだまま、空いているもう片手で口元に手を当て静かにするよう合図する
背後への警戒が完全に薄れ、油断していたレナスは身体を捻り、目を細め、苛立った様子でシンクの方を睨もうとするが、身体がシンクと密着しすぎて見ることがなかなかできない
「レナス…声あげるとバレちゃうよ…」
「むーむー!」
「奴らが去るまで退屈しのぎに少し僕と遊んでよ」
そう言うとシンクは漸くレナスの口元から手をどかしてやる
するとレナスはこの時を待っていたかのように、振り向いて反論の言葉を紡ごうとした瞬間―――
ずっとしていた仮面を横ににズラし、素顔を露にしたシンクの顔がレナスに一気に近づく
突然のシンクの行動にレナスはまた言葉を飲み込まざる得なくなる
「―――ッ!?」
ふいに目の前に下りてきた顔にレナスはとっさに顎を引こうとする
しかしシンクの手が伸びてきて、少し強引に顎を引き寄せられると、乱暴に2人の唇が重なった
「……シ、⋯ン……ンっ」
声を漏らした時、入り込んでくる舌の感触に驚きを隠せず、体が硬直する
「―――ッ…ンン」
何とかしてシンクの身体をどかそうとするが、ビクリともしない
唇が重なり合うことほんの数十秒してピッタリくっついていた唇同士はわずかに離れる
ほんのわずかに離れただけの唇は互いの呼吸が感じられるほど近い
「⋯⋯⋯っん⋯はぁ」
わずかに離れた隙にレナスは乱れていた呼吸をどうにかして整えようとしていると、シンクが小さく舌打ちした
「…チッ」
舌打ちと同時にシンクはレナスを解放してやり、自分の仮面をまた元の位置に戻す
「残念……、もう少し時間がかかると思ったけど行ったみたいだね」
「~~~~ッ」
「ほら、さっさと作業に戻るよ。何ぼさっとしてるのさ」
だが、レナスは小刻みに震える
「この!バカシンク~~!毎回、毎回!!! からかって!」
どうやら怯えに対する震えではなく、怒りに対する震えだったようだ
そして、彼のさっきの行為も今回が初めてではなかった様子
ギャンギャン吠え散らかすレナスにシンクは小さく溜め息を吐き、誰にも聞こえない声音で呟く
「⋯⋯⋯からかってる⋯ね。ま、別にいいけど」
「大佐、これがなんだかわかるんですかぁ?」
「……いえ……確信が持てないと……いや、確信できたとしても……」
数人の聞き覚えのある声が聞こえてくる
その声はレナス達が待ち望んでいた一行
(……ちっ…やっぱり⋯あの様子だと死霊使いにはほぼバレたも同然ね。確信に変わるのも時間の問題か)
身を潜めるレナスは面倒くさそうに小さく舌打ちをする
「な、なんだよ……俺に関係あるのか?」
「……まだ結論は出せません。もう少し考えさせて下さい」
レナスはジェイドとルークの会話に気を取られていると突然酷い悲鳴が聞こえてきて肩をビクリと震わせる
何があったのか警戒しつつ、声のした方に振り向くとレナスはその動きを止めた
薄暗いせいかと目を疑ったが、レナスの視界にはしっかりとガイが仲間であるツインテールの女の子を突き飛ばしたであろう光景が映った
一時的に彼らと旅を一緒にしていたレナスはガイの事情を聞いていたし、実際に自分やティアに怯えるガイを見ていたこともあって、状況の理解は早くできた
(…⋯⋯そういえばガイは女性恐怖症って言ってたけど⋯それにしても今の叫び声はちょっと尋常じゃない驚き方ね…ま、今はいっか。それより早くこの部屋から出ていって欲しいんだけど⋯)
レナスはすっかりルーク達の様子を見るのに集中してしまっていると、突然後ろから何者かの手がレナスの口を塞ぎ、おもわず小さく声上げる
「むぐっ」
レナスの背後から伸びた手の主はシンクだった
シンクはレナスの口を塞いだまま、空いているもう片手で口元に手を当て静かにするよう合図する
背後への警戒が完全に薄れ、油断していたレナスは身体を捻り、目を細め、苛立った様子でシンクの方を睨もうとするが、身体がシンクと密着しすぎて見ることがなかなかできない
「レナス…声あげるとバレちゃうよ…」
「むーむー!」
「奴らが去るまで退屈しのぎに少し僕と遊んでよ」
そう言うとシンクは漸くレナスの口元から手をどかしてやる
するとレナスはこの時を待っていたかのように、振り向いて反論の言葉を紡ごうとした瞬間―――
ずっとしていた仮面を横ににズラし、素顔を露にしたシンクの顔がレナスに一気に近づく
突然のシンクの行動にレナスはまた言葉を飲み込まざる得なくなる
「―――ッ!?」
ふいに目の前に下りてきた顔にレナスはとっさに顎を引こうとする
しかしシンクの手が伸びてきて、少し強引に顎を引き寄せられると、乱暴に2人の唇が重なった
「……シ、⋯ン……ンっ」
声を漏らした時、入り込んでくる舌の感触に驚きを隠せず、体が硬直する
「―――ッ…ンン」
何とかしてシンクの身体をどかそうとするが、ビクリともしない
唇が重なり合うことほんの数十秒してピッタリくっついていた唇同士はわずかに離れる
ほんのわずかに離れただけの唇は互いの呼吸が感じられるほど近い
「⋯⋯⋯っん⋯はぁ」
わずかに離れた隙にレナスは乱れていた呼吸をどうにかして整えようとしていると、シンクが小さく舌打ちした
「…チッ」
舌打ちと同時にシンクはレナスを解放してやり、自分の仮面をまた元の位置に戻す
「残念……、もう少し時間がかかると思ったけど行ったみたいだね」
「~~~~ッ」
「ほら、さっさと作業に戻るよ。何ぼさっとしてるのさ」
だが、レナスは小刻みに震える
「この!バカシンク~~!毎回、毎回!!! からかって!」
どうやら怯えに対する震えではなく、怒りに対する震えだったようだ
そして、彼のさっきの行為も今回が初めてではなかった様子
ギャンギャン吠え散らかすレナスにシンクは小さく溜め息を吐き、誰にも聞こえない声音で呟く
「⋯⋯⋯からかってる⋯ね。ま、別にいいけど」
