9 悪戯
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ディストはコーラル城に到着すると、レナスの待つ部屋まで一直線にやってきて、扉を勢いよく開く
レナスはというと、装置に寄りかかり、胡座をかいて座ったままディストの方を一瞥しただけ
特に興味はないっという様子で顔を背け、装置の最終チェックを進めている
ディストも最初はレナスに目もくれず、すぐに装置に近付き、上から下までくまなく確認するように見て言う
「装置の設定はできてるんでしょうね」
「当たり前でしょ。あとはレプリカ待ち」
ディストが聞くとレナスは素っ気なく答えた
相変わらず装置をいじりながらディストの方は見ようともしない
そしていつの間にかやってきて、黙って様子を見ていたシンクは、ずっと装置のモニターに釘付けになっているレナスが気になり、声をかけた
「レナスさっきからなにしてるのさ?」
シンクの問いにレナスは短く確認、とだけ答える
それだけではなにも分からなく、シンクはレナスの傍に寄り、一緒にモニターを見るとそのモニターには城内のMAPが記されており、一部が赤く光っている
そのモニターの光ってる部分を指を指し、シンクは聞いた
「何?この赤い光ってるとこ?」
「レプリカ達の現在地。この前、捕まってる時に死霊使いに渡した譜業にちょっと細工しといたの」
意味ありげにレナスは笑う
「なんの譜業渡したのさ?」
だがシンクの問いにレナスは沈黙を貫く
言えるわけがない
それは旅の中、ジェイドに渡したアンチフォンスロットの解除をスムーズにしてやる譜業だったからだ
シンクもただの興味本位で聞いただけで、無理してでも聞き出したいわけではなかった為、聞くのを諦めモニターから離れようとした時、沈黙していたレナスが声を上げる
「やばっ、シンク、ディスト一旦ここを離れるよ」
突然の言葉に2人共、一瞬驚きで言葉を失う
「は?なんで……っ!!」
シンクは何か気づいたのか身を退く
同じくレナスとディストも身を潜めた
すると錆び付いた扉が開く
開いた扉から光が漏れ、数人の人影が現れた
