9 悪戯
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アッシュはダアトに着くと、アリエッタらが待つ部屋へと真っ直ぐ向かう
急いでいるのか、ノックはせずに扉を不躾に開き、部屋に入るなり、一方的に話し出す
「おい、向こうの準備は済んだ。あとは任せたぞ」
アッシュが扉を開いた瞬間、3人は一瞬驚いた様子で動きを止めるが、アッシュの話を聞き、直ぐに各々動き出す
「わかったです………。イオン様…」
アリエッタはぬいぐるみを強く抱きしめると、部屋を出て行く
ディストも高笑いしながら、いつもの派手な椅子に乗り、そのまま飛んでいってしまう
他の2人は動き出したというのに、残るもう1人はまだ動こうとせず、アッシュを見据える
「いつも連れてる騒がしいのはどうしたの?」
アッシュがいつも連れていて、騒がしいのといえば、1人しかいない
「レナスならコーラル城で手伝いをするように言った。ディストは戦闘要員じゃねぇからな。万が一の為に残してきた」
「ふぅん、⋯⋯でもよくレナスが了解したね」
「適当に暴れたら戻ってこいと言ってある」
シンクはその言葉に納得したように頷く
「機材は壊すなと、言ってあるから大丈夫だと…思う……」
「…何その間?」
2人の間に微妙な沈黙が流れる
「「………………」」
先にアッシュが気まずい沈黙に耐えきれず、言葉を発する
「と、とにかく任せたぞ。レナスが壊さねぇようによく見ておけよ」
そう言うとアッシュもそそくさと部屋を出て行ってしまう
「…ちっ………どいつもこいつも自分勝手なんだから‥」
部屋にはシンクのぼやきだけが虚しく響いた
