「聞いてなーい!!ズルい!!!!そんなの最初に言わなかったじゃない!」



レナスは大激怒…



そして大人げなく地団駄を踏むレナス…



「お前が嫌がるのは目に見えてるのに最初に言う馬鹿はいないだろ」



「む―!だから、さっきグリフィンに乗ってる時、言わなかったのね!!ってゆーか、タルタロス襲撃の時も合わせたら2回目なんだけど！」



「前にも言ったが、確認しないてめぇが悪い。ということだから、シンクは任せたからな」



そう言うや、アッシュは反論は聞き入れないと言わんばかりに、さっさと街の中へ入ってゆく



残されたレナスはアッシュの背中に向け、ぎゃんぎゃんと色々吠えているが、アッシュは右耳に手を当て、聞こえないふり



「アッシュの馬鹿～～～～!!!!!!!」



「……⋯⋯チッ、うるせー！さっさと来い！置いてくぞ、レナス」



ごねり散らかすレナスに一喝入れるが、ディストがいることを2度も隠されたレナスはやはり納得がいかない様子



「やだー！！操作とか解析ならあたしだってできるじゃん！」



すっかり駄々をこね、レナスはその場に抗議の意も込めて座り込んでしまう



「めんどくせぇ奴だな」



そう言いながらアッシュは身を翻し、レナスの元へスタスタ早足で向かう



そしてレナスの襟首を掴む



「ぎゃん！」



「いいから来い！時間がねぇんだよ！」



アッシュはそのままレナスの襟首を持つとズルズル引きずるようにしてダアトの街へ向かう



「やだぁぁあー」