7 安眠
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アッシュとレナスはカイツールから少し離れ、街道から逸れた木々が生い茂る林に来ていた
「ここまで来ればヴァンの奴も追ってこないだろう」
「ハァ⋯ハァ。⋯⋯⋯うん……そだね…」
レナスは息を切らし、頬まで流れ落ちてきた汗を拭いながらアッシュの言葉に相槌をうつ
「⋯⋯⋯⋯⋯。おい、レナス口開けろ」
「⋯⋯⋯⋯えっ⋯?な⋯に⋯。ん⋯⋯っ!!」
アッシュはレナスの返事も待たず、無理やりレナスの口に人差し指と中指の2本を無遠慮に差し入れた
そして腰にかけた小袋をまさぐって中のものを掴むと、それをレナスのこじ開けられた口の隙間から押し入れる
「ン!!?…むぐっ!な…急になに?これ!?」
急に口の中の奥まで異物を投げ込むように入れられたレナスは喉元を押さえ、苦しげに咽せ返る
「別に変なもんじゃねぇから安心しろ。お前がよく飲んでる薬だ」
「……んん…。あっ⋯⋯!薬!ありがと。正直結構⋯しんどかったんだよね~。って…なんでアッシュ、あたしが障気吸ったの知ってるの?」
確かにカイツールに向かう途中で地割れした割れ目から障気が漏れ出てきてたところ吸い込んでしまい、そこからずっと体調は優れなかった
だが、アッシュはその場にいなかったはず
レナスはアッシュを見つめながら不思議そうに首を傾げる
そんなレナスにアッシュは煩わしそうにレナスから視線を逸らす
「⋯⋯⋯⋯チッ⋯。症状があからさますぎだ」
「あぁ⋯それは確かに。万全な状態ならあの程度走っただけじゃ、息切れしないもんね。じゃあ、今の薬は?」
「あ、あれは⋯前にてめぇを探して部屋に入った時に床に転がってたから、後で渡そうとしてたのが、今になっただけだ⋯⋯」
「…あぁ?…そういう事ね。いやーまさか障気を吸うことになるとは思わなかったから持ち歩いてなかったし、今回は本当アッシュが持っててくれて助かったよ。ありがとアッシュ!」
「⋯⋯⋯ふんっ!俺と合流出来なかったらどうするつもりだったんだ?これに懲りたら、薬くらい自分で持ち歩きやがれ」
「うぅ⋯それについては反省してます⋯。あ、そういえば薬ってどこらへんに落ちてた?薬だけはないと困るからいつも同じところにしか置かないようにしてるんだけど」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯アッシュ?」
アッシュは小さく舌打ちをし、スタスタ歩きだす
「あ、ねぇーー!待ってよ!」
急に歩き出したアッシュを追いかけ、ちょうど真後ろに来た時だ
歩いていたアッシュの足がピタッと止まり、レナスは止まりきれずにそのままアッシュの背中にぶつかり短い悲鳴をあげる
「あうっ!急に止まんないでよ………って⋯⋯痛い痛い!!」
アッシュが立ち止まり、身体を半回転させるとレナスの頬を掴み思いきり抓っていた
「ごちゃごちゃうるせー!あっちにグリフィンが待ってんだ。早く行くぞ」
「は~い。…うぅ…抓んなくてもいいのに…」
レナスは抓られた頬を擦りながらポツリと呟いた
「ここまで来ればヴァンの奴も追ってこないだろう」
「ハァ⋯ハァ。⋯⋯⋯うん……そだね…」
レナスは息を切らし、頬まで流れ落ちてきた汗を拭いながらアッシュの言葉に相槌をうつ
「⋯⋯⋯⋯⋯。おい、レナス口開けろ」
「⋯⋯⋯⋯えっ⋯?な⋯に⋯。ん⋯⋯っ!!」
アッシュはレナスの返事も待たず、無理やりレナスの口に人差し指と中指の2本を無遠慮に差し入れた
そして腰にかけた小袋をまさぐって中のものを掴むと、それをレナスのこじ開けられた口の隙間から押し入れる
「ン!!?…むぐっ!な…急になに?これ!?」
急に口の中の奥まで異物を投げ込むように入れられたレナスは喉元を押さえ、苦しげに咽せ返る
「別に変なもんじゃねぇから安心しろ。お前がよく飲んでる薬だ」
「……んん…。あっ⋯⋯!薬!ありがと。正直結構⋯しんどかったんだよね~。って…なんでアッシュ、あたしが障気吸ったの知ってるの?」
確かにカイツールに向かう途中で地割れした割れ目から障気が漏れ出てきてたところ吸い込んでしまい、そこからずっと体調は優れなかった
だが、アッシュはその場にいなかったはず
レナスはアッシュを見つめながら不思議そうに首を傾げる
そんなレナスにアッシュは煩わしそうにレナスから視線を逸らす
「⋯⋯⋯⋯チッ⋯。症状があからさますぎだ」
「あぁ⋯それは確かに。万全な状態ならあの程度走っただけじゃ、息切れしないもんね。じゃあ、今の薬は?」
「あ、あれは⋯前にてめぇを探して部屋に入った時に床に転がってたから、後で渡そうとしてたのが、今になっただけだ⋯⋯」
「…あぁ?…そういう事ね。いやーまさか障気を吸うことになるとは思わなかったから持ち歩いてなかったし、今回は本当アッシュが持っててくれて助かったよ。ありがとアッシュ!」
「⋯⋯⋯ふんっ!俺と合流出来なかったらどうするつもりだったんだ?これに懲りたら、薬くらい自分で持ち歩きやがれ」
「うぅ⋯それについては反省してます⋯。あ、そういえば薬ってどこらへんに落ちてた?薬だけはないと困るからいつも同じところにしか置かないようにしてるんだけど」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯アッシュ?」
アッシュは小さく舌打ちをし、スタスタ歩きだす
「あ、ねぇーー!待ってよ!」
急に歩き出したアッシュを追いかけ、ちょうど真後ろに来た時だ
歩いていたアッシュの足がピタッと止まり、レナスは止まりきれずにそのままアッシュの背中にぶつかり短い悲鳴をあげる
「あうっ!急に止まんないでよ………って⋯⋯痛い痛い!!」
アッシュが立ち止まり、身体を半回転させるとレナスの頬を掴み思いきり抓っていた
「ごちゃごちゃうるせー!あっちにグリフィンが待ってんだ。早く行くぞ」
「は~い。…うぅ…抓んなくてもいいのに…」
レナスは抓られた頬を擦りながらポツリと呟いた
