6 己に向く矛先
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「ところで、大佐。どうやって検問所を越えますか?私もルークも旅券がありません」
「はいは~い。レナスさんもありませ~ん」
ティアの言葉に便乗するようにレナスが声を上げた
ジェイドが、そうですね⋯そう―――呟いた、その時―
「ここで死ぬ奴に、そんなもんいらねぇよ!」
そんな殺意が含まれた声が頭上から聞こえたと思った瞬間、ルークの真上から影が落ちてきた
危ない、そう思ったルークはほとんど本能で横に転がりながら落ちてきた影を避けた
転がりながら見たのは…地面に突き刺さる剣…と顔までは見えなかったが、どこか見たことのある真っ赤な色の長い髪が垣間見えた
「ちっ…」
上から降ってきた者はルークやティア、レナスと年齢が同じくらいの青年
すこぶる機嫌悪そうに舌打ちをし、地面に突き刺さる剣を引き抜く
「おい、てめぇ何してやがる?」
赤髪の男が口を開くが誰に対し言っているのか皆、分からなかった
約一名を除いては……
「やーん!!ごめんなさ―い!会いたかったけど、会いたくなかった~!」
赤髪の男の視線は真っ直ぐレナスを見て言っていた
「屑が!どれだけ探したと思ってやがる!しかも、死霊使いなんかに捕まりやがって!」
「だって~あの死霊使いだよ。簡単に逃げられないって~」
と、言いつつ…ちゃっかり今はジェイドらとは距離を取り、忍び足でアッシュの傍にじわじわ寄りつつあった
「レナス!!逃がしませんよ!⋯⋯瞬迅槍!」
ジェイドはレナスを確実に捕らえようと、槍を取り出して、技を繰り出した
この旅の中でジェイドの戦い方を把握していたレナスは軽々とその技を避けるが、またすぐにジェイドは譜術の詠唱を唱え始める
「⋯⋯⋯狂乱せし地霊の⋯⋯」
「おっとぉ!⋯⋯ちょっと今のは本気っぽい⋯⋯!!そーはさせるかっての!イラプション!!」
「⋯⋯ロックブ⋯!!っ」
間髪のところでレナスはジェイドの詠唱を阻止した
「くっ…」
当然、詠唱がなかった為、放つ譜術はレナスが早く、ジェイドは間髪のところで避け、大怪我は避けられたが、無傷とはいかなかった
「残念でした!威力は落ちるけど、詠唱なしの方が早いもんね~」
べーと舌を出し、ジェイドらに振り上げられたレナスの双剣――――
その瞬間
彼らの間に割って入る大きな影があった
振り上げられた二つの剣は、その影の男によっていとも簡単に受け止められた
ガッ⋯キィィィン
「!!!?」
「どういうつもりだ!レナス、アッシュ!!私はおまえ達にこんな命令を下した覚えはない!退け!」
「だってーアッシュが殺れって顔で見てたから、あたしはやっただけだし~」
「ちっ、行くぞ、レナス」
「あ~い」
忌々しげにアッシュが舌を打つと、レナスらは身を翻しあっという間に消えた
「はいは~い。レナスさんもありませ~ん」
ティアの言葉に便乗するようにレナスが声を上げた
ジェイドが、そうですね⋯そう―――呟いた、その時―
「ここで死ぬ奴に、そんなもんいらねぇよ!」
そんな殺意が含まれた声が頭上から聞こえたと思った瞬間、ルークの真上から影が落ちてきた
危ない、そう思ったルークはほとんど本能で横に転がりながら落ちてきた影を避けた
転がりながら見たのは…地面に突き刺さる剣…と顔までは見えなかったが、どこか見たことのある真っ赤な色の長い髪が垣間見えた
「ちっ…」
上から降ってきた者はルークやティア、レナスと年齢が同じくらいの青年
すこぶる機嫌悪そうに舌打ちをし、地面に突き刺さる剣を引き抜く
「おい、てめぇ何してやがる?」
赤髪の男が口を開くが誰に対し言っているのか皆、分からなかった
約一名を除いては……
「やーん!!ごめんなさ―い!会いたかったけど、会いたくなかった~!」
赤髪の男の視線は真っ直ぐレナスを見て言っていた
「屑が!どれだけ探したと思ってやがる!しかも、死霊使いなんかに捕まりやがって!」
「だって~あの死霊使いだよ。簡単に逃げられないって~」
と、言いつつ…ちゃっかり今はジェイドらとは距離を取り、忍び足でアッシュの傍にじわじわ寄りつつあった
「レナス!!逃がしませんよ!⋯⋯瞬迅槍!」
ジェイドはレナスを確実に捕らえようと、槍を取り出して、技を繰り出した
この旅の中でジェイドの戦い方を把握していたレナスは軽々とその技を避けるが、またすぐにジェイドは譜術の詠唱を唱え始める
「⋯⋯⋯狂乱せし地霊の⋯⋯」
「おっとぉ!⋯⋯ちょっと今のは本気っぽい⋯⋯!!そーはさせるかっての!イラプション!!」
「⋯⋯ロックブ⋯!!っ」
間髪のところでレナスはジェイドの詠唱を阻止した
「くっ…」
当然、詠唱がなかった為、放つ譜術はレナスが早く、ジェイドは間髪のところで避け、大怪我は避けられたが、無傷とはいかなかった
「残念でした!威力は落ちるけど、詠唱なしの方が早いもんね~」
べーと舌を出し、ジェイドらに振り上げられたレナスの双剣――――
その瞬間
彼らの間に割って入る大きな影があった
振り上げられた二つの剣は、その影の男によっていとも簡単に受け止められた
ガッ⋯キィィィン
「!!!?」
「どういうつもりだ!レナス、アッシュ!!私はおまえ達にこんな命令を下した覚えはない!退け!」
「だってーアッシュが殺れって顔で見てたから、あたしはやっただけだし~」
「ちっ、行くぞ、レナス」
「あ~い」
忌々しげにアッシュが舌を打つと、レナスらは身を翻しあっという間に消えた
