6 己に向く矛先
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結局、砦の壁が見えたのは川を離れて四日目の夕刻時だった
皆が、入り口の反対にある門のような施設を見た
門番が立ち、通ろうとする者を調べているようだ
「証明書も旅券もなくしちゃったんですぅ。通して下さい、お願いしますぅ」
ツインテールで背中に奇妙なぬいぐるみを負った女の子が、門に立つ兵に媚びるような仕草でねだっている様子が見える
だが、兵には全く相手にされず、首を縦に振ることはなかった
「残念ですが、お通しできません」
「………ふみゅ~~」
がっくりと肩を落とし踵を返すが、 まだこちらに少女は気づかない
そして少女は歩きながらチラリと、また後ろをもう一度振り返る
ちょっと、健気な感じに涙目になったりしても、やっぱり通してくれる気配はない
通してくれないと分かると…今度は少女の目は吊り上がり明らかにちっ、と舌打ちをした
「……月夜ばかりと思うなよ」
若干ドス効いた声にジェイド、イオンを除くメンバーは唖然としていた
「アニス♪ルークに聞こえちゃいますよ?」
おかしそうにジェイドが言うと漸く、彼らに気付きこちら側を見て一瞬固まる ……
だが、次の瞬間…身をくねらせ、いかにも!っといった感じに可愛らしく走ってきた
「きゃわ~ん★アニスの王子様♪」
ルークに向かって抱きつき、その勢いにルークは身体を支えきれずによろける
「ルーク様ぁ★ご無事でなによりでした~!もう心配してました~!」
きゅるるん、としたアニスの瞳、可愛らしいツインテールがルークを見上げた
そこには先刻、一瞬だけ垣間見えた、別人のようなアニスの姿はどこにもない
「ねぇ、ガイ…」
「なんだ、レナス?」
「本当の方って…」
「あっち…だよな?」
「だよね?」
後方でレナスとガイは、アニスの豹変ぶりに固まったまま話していた
勿論、ルークも世間知らずといえど…そこまで馬鹿じゃない…
ルークもさっきの方が本当なのだろうと思っている顔をしている
「女ってこえ―」
そうガイが呟く
皆が、入り口の反対にある門のような施設を見た
門番が立ち、通ろうとする者を調べているようだ
「証明書も旅券もなくしちゃったんですぅ。通して下さい、お願いしますぅ」
ツインテールで背中に奇妙なぬいぐるみを負った女の子が、門に立つ兵に媚びるような仕草でねだっている様子が見える
だが、兵には全く相手にされず、首を縦に振ることはなかった
「残念ですが、お通しできません」
「………ふみゅ~~」
がっくりと肩を落とし踵を返すが、 まだこちらに少女は気づかない
そして少女は歩きながらチラリと、また後ろをもう一度振り返る
ちょっと、健気な感じに涙目になったりしても、やっぱり通してくれる気配はない
通してくれないと分かると…今度は少女の目は吊り上がり明らかにちっ、と舌打ちをした
「……月夜ばかりと思うなよ」
若干ドス効いた声にジェイド、イオンを除くメンバーは唖然としていた
「アニス♪ルークに聞こえちゃいますよ?」
おかしそうにジェイドが言うと漸く、彼らに気付きこちら側を見て一瞬固まる ……
だが、次の瞬間…身をくねらせ、いかにも!っといった感じに可愛らしく走ってきた
「きゃわ~ん★アニスの王子様♪」
ルークに向かって抱きつき、その勢いにルークは身体を支えきれずによろける
「ルーク様ぁ★ご無事でなによりでした~!もう心配してました~!」
きゅるるん、としたアニスの瞳、可愛らしいツインテールがルークを見上げた
そこには先刻、一瞬だけ垣間見えた、別人のようなアニスの姿はどこにもない
「ねぇ、ガイ…」
「なんだ、レナス?」
「本当の方って…」
「あっち…だよな?」
「だよね?」
後方でレナスとガイは、アニスの豹変ぶりに固まったまま話していた
勿論、ルークも世間知らずといえど…そこまで馬鹿じゃない…
ルークもさっきの方が本当なのだろうと思っている顔をしている
「女ってこえ―」
そうガイが呟く
