6 己に向く矛先
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ジェイドはレナス向かってゆっくり歩き、その槍を喉元へ突きつけた
槍の先がレナスの細い首に僅かに突き刺さると、その細い首からツーっと血が滲み出る
「や…やめろ!!!」
刹那、ルークが叫ぶ
「何でレナスを殺そうとするんだよ!?ジェイドは昔、一緒に暮らしてたんじゃないのかよ!?」
珍しく大声を張り上げるルークにガイは驚きながらも、ジェイドの考えていることを察したのか、ガイは冷静にその場の様子を見守る
そしてルークとは対照的に、ジェイドは冷たい視線でルークを見下ろし、言い放つ
「“敵”だからですよ。彼女が動けない今なら確実に仕留められますからね。まぁ、使い道はありましたがね……」
その冷たい視線でレナスを一瞥し、またルークへ向け話を続けた
「今はいいですが、彼女の譜術の力は、必ず私達の畏れになります。確実に仕留めるなら弱っている今しかありません」
だってと、まるで愚図る子供のようにルークは言葉を漏らす
「レナスは、ジェイドのこと兄貴として、あんなに慕ってたじゃねーかよ。なのに、なんで…」
「私は軍人です。私情を挟むような事はしません。それがかつての友人や家族のような存在だったとしても、です」
ジェイドは眼鏡を押し上げながら横たわり、浅い呼吸で苦しそうにするレナスを見下ろしていた
「だからって無抵抗の奴を殺すなんて!!」
「……本当に甘いのね」
ティアが感情を押し殺したような声で言った
「るっせぇ!!冷血女!」
「……ルーク…。そういう言い方よくない…よ?」
今まで喋る事もままならず、苦しそうに息を吐いていたレナスは地面に両手をつき、踏ん張ってその重たい身体を起こし、上半身だけなんとか起こした
「死霊使いも…ティアも間違ったことは…言ってない。2人とも軍人だからね。あたしと…あなた達は敵同士…」
レナスは兄貴分としてではなくあえて、“敵”としてのジェイドの呼び名で呼んだ。自分達は“敵”なのだ、という意味を込めて………
「あたしもタルタロス襲撃時は殺すつもりで来ていたし…死霊使いにしたら、あたしは仇…‥なんだよ…」
「…仇?」
「そう…ルーク…忘れた?あたしは、マルクト軍の…死霊使いの部下を何十と斬って、この剣を、この身を真っ赤に染めて、無惨に殺したよ」
ルークは眉をしかめ、顔を歪ませた
槍の先がレナスの細い首に僅かに突き刺さると、その細い首からツーっと血が滲み出る
「や…やめろ!!!」
刹那、ルークが叫ぶ
「何でレナスを殺そうとするんだよ!?ジェイドは昔、一緒に暮らしてたんじゃないのかよ!?」
珍しく大声を張り上げるルークにガイは驚きながらも、ジェイドの考えていることを察したのか、ガイは冷静にその場の様子を見守る
そしてルークとは対照的に、ジェイドは冷たい視線でルークを見下ろし、言い放つ
「“敵”だからですよ。彼女が動けない今なら確実に仕留められますからね。まぁ、使い道はありましたがね……」
その冷たい視線でレナスを一瞥し、またルークへ向け話を続けた
「今はいいですが、彼女の譜術の力は、必ず私達の畏れになります。確実に仕留めるなら弱っている今しかありません」
だってと、まるで愚図る子供のようにルークは言葉を漏らす
「レナスは、ジェイドのこと兄貴として、あんなに慕ってたじゃねーかよ。なのに、なんで…」
「私は軍人です。私情を挟むような事はしません。それがかつての友人や家族のような存在だったとしても、です」
ジェイドは眼鏡を押し上げながら横たわり、浅い呼吸で苦しそうにするレナスを見下ろしていた
「だからって無抵抗の奴を殺すなんて!!」
「……本当に甘いのね」
ティアが感情を押し殺したような声で言った
「るっせぇ!!冷血女!」
「……ルーク…。そういう言い方よくない…よ?」
今まで喋る事もままならず、苦しそうに息を吐いていたレナスは地面に両手をつき、踏ん張ってその重たい身体を起こし、上半身だけなんとか起こした
「死霊使いも…ティアも間違ったことは…言ってない。2人とも軍人だからね。あたしと…あなた達は敵同士…」
レナスは兄貴分としてではなくあえて、“敵”としてのジェイドの呼び名で呼んだ。自分達は“敵”なのだ、という意味を込めて………
「あたしもタルタロス襲撃時は殺すつもりで来ていたし…死霊使いにしたら、あたしは仇…‥なんだよ…」
「…仇?」
「そう…ルーク…忘れた?あたしは、マルクト軍の…死霊使いの部下を何十と斬って、この剣を、この身を真っ赤に染めて、無惨に殺したよ」
ルークは眉をしかめ、顔を歪ませた
