6 己に向く矛先
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「ルーク戦えないのなら下がって!」
ルークは剣の柄を握りしめているものの動けず固まっており、そんなルークにティアが、下がるよう促す
「だ…大丈夫だ」
ルークは震える手に力を込め、剣の柄を改めて握り直した
ライガの雷撃が来る
そう思った瞬間、地面が激しく振動し、地割れを起こし始める
「!!これは……障気…アリエッタ!早くここから離れて!!」
地面の割れ目からは、紫色の煙が沸き上がってきていた
「でも………」
躊躇うアリエッタにレナスが一喝する
「いいから!!早くっ!!死にたいの!?」
だが、アリエッタは母親の仇討ちをしたい気持ちと障気の危険を天秤にかけているのか、未だ動けずにいる
「ちっ!面倒ね⋯。アリエッタ、悪く思わないでよ?」
レナスが一言呟くと、一丁の譜銃を懐から取り出す
「おい、レナス!?なにするつもりなんだ!」
叫ぶルークを無視し、レナスは無言で譜銃をアリエッタに向けた
本来味方のはずのレナスに譜銃を向けられたアリエッタは当惑の色をみせる
「……レナス?」
「………⋯⋯⋯」
無言で譜銃をアリエッタとライガに向け、銃の引き金を容赦なく引く
バンッバンッバンッ
銃はライガの足元スレスレに数発が地面に当たり、ライガはその衝撃に驚き、アリエッタを乗せたまま走り去っていった
「威嚇射撃ですか…考えましたね」
「……勘違いしないでよ?アリエッタの為にやった事。決してあなた達の為じゃないから⋯……ぐっ…ケホッケホッ⋯」
そう言うとレナスは苦しそうに顔を歪め、地に膝をつく
そして、自分で体を支えきれずとうとうそのまま、倒れ込んでしまった
「いけません!早く彼女を障気のない所に運ばないと!」
イオンが悲痛な声を上げる
「そんなこと言ったって逃げらんねぇぞ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯っ」
どうする事もできない状況に一行は固唾を呑んでいると、意を決した面立ちでティアが1歩前に踏みでると歌を詠い始める
「これは譜歌?譜歌を詠ってどうするつもりですか?」
ジェイドがティアを止めようとしたが、なにか察したのか、イオンがそれを静止した
「待ってください。ジェイド、この譜歌は⋯⋯ーーーーユリアの譜歌です!」
イオンが言葉を発したのとほぼ同時くらいにティアを中心に光が走り、噴出していた障気が消え去ってゆく
「障気が消えた⋯」
ガイは信じられないという様子で呟いて、辺りをキョロキョロ見回す
「障気が持つ固定振動と同じ振動を与えたの。一時的な防御壁よ。長くは持たないわ」
「噂には聞いた事があります。ユリアが残したと伝えられる七つの譜歌⋯⋯⋯しかしあれは暗号が複雑で、詠みとれた者がいなかったと⋯⋯」
「詮索は後がよさそうだな。それよりも、ここから早く逃げないと」
ガイの言葉にイオンも同調し、頷く
「そうですね。一刻も早くここを離れましょう」
だが、ジェイドだけはなぜか頷かず、槍を取り出す
おい、と言いかけたガイの問いかけの答えは、すぐにわかることになった
ルークは剣の柄を握りしめているものの動けず固まっており、そんなルークにティアが、下がるよう促す
「だ…大丈夫だ」
ルークは震える手に力を込め、剣の柄を改めて握り直した
ライガの雷撃が来る
そう思った瞬間、地面が激しく振動し、地割れを起こし始める
「!!これは……障気…アリエッタ!早くここから離れて!!」
地面の割れ目からは、紫色の煙が沸き上がってきていた
「でも………」
躊躇うアリエッタにレナスが一喝する
「いいから!!早くっ!!死にたいの!?」
だが、アリエッタは母親の仇討ちをしたい気持ちと障気の危険を天秤にかけているのか、未だ動けずにいる
「ちっ!面倒ね⋯。アリエッタ、悪く思わないでよ?」
レナスが一言呟くと、一丁の譜銃を懐から取り出す
「おい、レナス!?なにするつもりなんだ!」
叫ぶルークを無視し、レナスは無言で譜銃をアリエッタに向けた
本来味方のはずのレナスに譜銃を向けられたアリエッタは当惑の色をみせる
「……レナス?」
「………⋯⋯⋯」
無言で譜銃をアリエッタとライガに向け、銃の引き金を容赦なく引く
銃はライガの足元スレスレに数発が地面に当たり、ライガはその衝撃に驚き、アリエッタを乗せたまま走り去っていった
「威嚇射撃ですか…考えましたね」
「……勘違いしないでよ?アリエッタの為にやった事。決してあなた達の為じゃないから⋯……ぐっ…ケホッケホッ⋯」
そう言うとレナスは苦しそうに顔を歪め、地に膝をつく
そして、自分で体を支えきれずとうとうそのまま、倒れ込んでしまった
「いけません!早く彼女を障気のない所に運ばないと!」
イオンが悲痛な声を上げる
「そんなこと言ったって逃げらんねぇぞ!」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯っ」
どうする事もできない状況に一行は固唾を呑んでいると、意を決した面立ちでティアが1歩前に踏みでると歌を詠い始める
「これは譜歌?譜歌を詠ってどうするつもりですか?」
ジェイドがティアを止めようとしたが、なにか察したのか、イオンがそれを静止した
「待ってください。ジェイド、この譜歌は⋯⋯ーーーーユリアの譜歌です!」
イオンが言葉を発したのとほぼ同時くらいにティアを中心に光が走り、噴出していた障気が消え去ってゆく
「障気が消えた⋯」
ガイは信じられないという様子で呟いて、辺りをキョロキョロ見回す
「障気が持つ固定振動と同じ振動を与えたの。一時的な防御壁よ。長くは持たないわ」
「噂には聞いた事があります。ユリアが残したと伝えられる七つの譜歌⋯⋯⋯しかしあれは暗号が複雑で、詠みとれた者がいなかったと⋯⋯」
「詮索は後がよさそうだな。それよりも、ここから早く逃げないと」
ガイの言葉にイオンも同調し、頷く
「そうですね。一刻も早くここを離れましょう」
だが、ジェイドだけはなぜか頷かず、槍を取り出す
おい、と言いかけたガイの問いかけの答えは、すぐにわかることになった
