1 爆音と始まり
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「「氷の刃よ。降り注げーアイシクルレイン」」
詠唱後、2人の足元にほぼ同時に譜陣が浮かび上がった瞬間、上空から鋭利な氷が降り注いだ
降り注ぐ2種類の氷は、硬くより鋭利な氷の方がもう1つの氷を砕いてゆき、譜術同士のぶつかり合いとなった
結果はレナスの放ったアイシクルレインの勝利
アッシュの放った氷はレナスの氷に砕かれ粉々となった
「これくらい楽勝~」
アッシュはちっ、と軽く舌打ちし、一旦バックステップで下がって距離を取り、再び詠唱を唱えた
「狂乱せし地霊の宴よ‥ロックブレイク!」
「げっ、やばっ⋯油断しすぎた」
詠唱が間に合わない、レナスはそう思った瞬間
「サンダーブレード!」
レナスは無詠唱で譜術を放った
サンダーブレードで岩を砕かれ、アッシュは粋護陣を放ち、即座に防御した
「おい!レナス、無詠唱は無しじゃなかったのか?」
「あぁぁぁぁぁ~聞こえな~い!」
耳を両手で塞ぎ聞こえないと言わんばかり大声を張り上げる
「どの口が言ってやがる。てめぇが最初にそういったんだろうが」
そう言ってアッシュはレナスの右頬を摘み、引っ張った
「むぐぅ」
が‥抵抗するも虚しく結局謝るハメになった
「ごめん…。だって負けたくなかったし。アッシュに譜術教えたのはあたしなのに…負けるなんて癪に障る…かな~って…ほんのちょっぴりムキになってぇ…」
「ふん!いつまでもやられっぱなしでたまるかよ。まっ、最初から詠唱なしでOKの勝負だったら俺の負けだったがな」
レナスは普段こそ研究室に籠もり、爆発ばかり起こす研究者であるものの譜術の使い手としてはエキスパートで詠唱なしでも、上級譜術を放てる
勿論、剣術にも長けており、普段は双剣を愛用し、少しばかりだが体術も使えるオールマイティタイプである
対し、アッシュは片手剣を主力に使う戦闘スタイルであるが、譜術が得意なレナスがアッシュにも譜術を教えている為、アッシュも使える種類は少ないものの、剣術と譜術を合わせた戦闘スタイルで戦うこともしばしばある
この後、2人は剣術の稽古へ切り替え、剣の打ち合いをしてるうちにあっという間に時間が過ぎ、訓練所を後にした