一行はフーブラス川に着くと、川の中をザブザブと入ってゆく



「ジェイド兄濡れる～」



「我慢して下さい」



「もう!」



レナスは不貞腐れたような顔をし、そっぽを向く



そんな2人のやり取りにガイは笑いながら言った



「確かに川の流れは速くないし、深くないがな。濡れずにはいかないだろう」



「ふん。そんなことより、ガイはあたしなんかと話してていいわけ?」



「?」



ガイは、ん？という顔をしながらレナスを見ると、レナスはまだわからないのかと、親指で自分の後方にいるルークを指す



「ん」



指された方向を見ればルークが悪態を付き、ミュウに八つ当たりしている ではないか



「おめーはうぜーから、喋るなっつーの！」



ルークは持っていたミュウを蹴り飛ばすと、ポーンと、ボールの様にミュウの小さな身体は宙を舞う



そしてミュウの小さい身体は川に落ちる寸前、間髪ティアが慌ててミュウを助けていた



「さて、ルークの我が儘も終わったようですし、行きましょうか」



そして、ジェイドはそこに更に火に油を注いで、また川の中をザブザブとへと歩いて行く



そんな彼にルークは吼えたが、ジェイドは振り向かなかった



「無視すんな、こら!!」



誰一人、ルークには構ってくれず皆、川を渡っていく