レナスとルークの様子を見ていたガイ、イオン、ジェイド



「おいおい、止めなくて良かったのか？」



「暇を持て余して愚図られる方が面倒ですし、いいんじゃないですか？」



「ってアンタが楽したいだけかよ！」



「それはそうと、格闘術自体ルークも覚えておいて損はないでしょう」



「話を逸らしたな？まぁ、それもそうだな⋯。レナスも器用なもんだな」



「じゃじゃ馬すぎるのも困りものですがね。レナスがそもそも格闘術を始めたきっかけは陛下にあるんですよ」



「へぇ、ピオニー九世陛下が格闘術ねぇ」



「いろいろ物騒だったので自分の身は自分で守ると始めたらしんですが…まさかレナスがマネするとは思いませんでしたよ」



「綺麗な花には棘があると言いますし。いんじゃないでしょうか。僕は器用に何でも出来るレナスが羨ましいです」



イオンはほんわかと笑いながら言い、そのイオンの発言にガイは苦笑している



「棘だらけも困りものですがね」



一方でジェイドは肩を竦めてみせた



「そうかしら？…レナスの………寝顔は⋯すごく⋯⋯可愛い……のに…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ⋯」



「ん?」
「な、なんでもないわ！」



こうして慌ただしく過ごしていた時間が嘘のようにつかの間ではあるが、穏やかな時間を過ごした



あっという間に時間は過ぎ、ジェイドとガイ以外は翌日に備え、床につき休んでいた



ジェイドは…焚き火をたき、ガイと交代で見張りをしている



「ジェイド交代の時間だ」



「では、私も少し休ませてもらいますよ」



「あぁ、お疲れ。明日にはセントビナーだな。何事もなければいいが⋯」



ガイはルークのことが心配なのだろう、顔色からジェイドもガイの思っていることをそれとなく察していた



「ルークについては、我々がフォローに回るしかありません。今はレナスもいますし、戦闘面では問題ないでしょう」



「まぁ…な。ただ…」



「レナスが味方の内は…といいたいのでしょう?」



ガイが言いかけた言葉をジェイドが言葉を繋ぐ



「あぁ」