5 決意
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「んもう!!そんな叫ばれたらなんかあたしが虐待してるみたいじゃん?」
頬を膨らませ、いじけている素振りをみせるレナス
「俺にしたらこれは虐待に近いんだが……」
ガイの声は震え、おまけに顔色は真っ青だ
しかも声だけでなく、体もガタガタと小刻みに震えているではないか
一体なにがあったのか?
叫び声を聞きつけたティアにルーク、それにテントで休んでいたイオンまでもが集まり、その光景を目の当たりにした
その光景とはレナスがガイに正面からしっかりと抱きついている様だった
「ハァ⋯全員集まった事ですし、予定より早いですが出発の準備をしますか。そこの2人もジャレてないでさっさと準備をお願いしますよ」
「って!どーしたらこれがじゃれてるように見えるんだぁあ!?」
ガイは悲痛な叫びを上げたが、誰にもその声が響くことはなかった
「あはは~。残念だったね~⋯⋯って、ありゃ?」
急にレナスの体は自身の意思とは別にガイから離れ、体は宙に浮く
「なにするのよ?せっかくいい暇つぶしを見つけたのに」
レナスはその原因となる者の名を呼び、抗議した
「ジェイド兄、邪魔しないでよ」
「放っておくつもりでしたが、話が一向に進まなそうでしたので、私が貴方を回収するはめになったんですよ」
ジェイドは呆れて溜め息を吐きながら、持ち上げていたレナスの体を解放してやった
「ルーク」
ジェイドは続けてルークの名を呼んだ
ジェイドの真剣な面持ちに、これから何を言われるか何となく察したルークは気を引き締めた
「この先、私とガイとティアで三角に陣形を取ります。あぁレナスは一応、捕虜なので逃げないよう先頭でお願いします」
「うげっ!!」
明らかに嫌そうな顔をするレナスを無視し、ジェイドは話を続ける
「ルークあなたは、イオン様と一緒に中心にいて、もしものときには逃げて下さい」
「えっ‥」
キョトンとするルークにガイが傍に寄り、微笑んだ
「お前は戦わなくて大丈夫ってことだよ。さぁ、行こうか」
ガイがポンとルークの肩を叩いた
しかし皆が歩く中、ルークだけ進まなかった
「ルーク、どうした?」
暫し間をおき、漸くルークが口を開き、絞り出すように言葉を発した
「………俺も、戦う!」
ジェイドがポケットから手を出し、中指で下がってもない眼鏡を押し上げる
「人を殺すのが怖いのでしょう?」
「…怖くなんかねぇ」
「ルーク。無理しない方がいいわ」
「本当だ!」
ルークは振り返り、ティアと向き合うが、ルークにも迷いがあったんだろう
一瞬ティアから目を逸らした
「…そ、そりゃ、やっぱちっとは怖ぇとかあるけど…戦わなきゃ身を守れないなら、戦うしかねぇだろ!俺だけ隠れてなんかいられるか!」
「ご主人様、偉いですの!」
「お前は黙ってろ!」
「みゅうぅ…」
ルークとティアらのやり取りをレナスはじっと座って聞いていた
ふと、横目で皮肉めいたジェイドの笑みが見えた
(うわ~意地悪そうな顔してるなぁ…)
「ではルークの決心とやら、見せてもらいましょう」
頬を膨らませ、いじけている素振りをみせるレナス
「俺にしたらこれは虐待に近いんだが……」
ガイの声は震え、おまけに顔色は真っ青だ
しかも声だけでなく、体もガタガタと小刻みに震えているではないか
一体なにがあったのか?
叫び声を聞きつけたティアにルーク、それにテントで休んでいたイオンまでもが集まり、その光景を目の当たりにした
その光景とはレナスがガイに正面からしっかりと抱きついている様だった
「ハァ⋯全員集まった事ですし、予定より早いですが出発の準備をしますか。そこの2人もジャレてないでさっさと準備をお願いしますよ」
「って!どーしたらこれがじゃれてるように見えるんだぁあ!?」
ガイは悲痛な叫びを上げたが、誰にもその声が響くことはなかった
「あはは~。残念だったね~⋯⋯って、ありゃ?」
急にレナスの体は自身の意思とは別にガイから離れ、体は宙に浮く
「なにするのよ?せっかくいい暇つぶしを見つけたのに」
レナスはその原因となる者の名を呼び、抗議した
「ジェイド兄、邪魔しないでよ」
「放っておくつもりでしたが、話が一向に進まなそうでしたので、私が貴方を回収するはめになったんですよ」
ジェイドは呆れて溜め息を吐きながら、持ち上げていたレナスの体を解放してやった
「ルーク」
ジェイドは続けてルークの名を呼んだ
ジェイドの真剣な面持ちに、これから何を言われるか何となく察したルークは気を引き締めた
「この先、私とガイとティアで三角に陣形を取ります。あぁレナスは一応、捕虜なので逃げないよう先頭でお願いします」
「うげっ!!」
明らかに嫌そうな顔をするレナスを無視し、ジェイドは話を続ける
「ルークあなたは、イオン様と一緒に中心にいて、もしものときには逃げて下さい」
「えっ‥」
キョトンとするルークにガイが傍に寄り、微笑んだ
「お前は戦わなくて大丈夫ってことだよ。さぁ、行こうか」
ガイがポンとルークの肩を叩いた
しかし皆が歩く中、ルークだけ進まなかった
「ルーク、どうした?」
暫し間をおき、漸くルークが口を開き、絞り出すように言葉を発した
「………俺も、戦う!」
ジェイドがポケットから手を出し、中指で下がってもない眼鏡を押し上げる
「人を殺すのが怖いのでしょう?」
「…怖くなんかねぇ」
「ルーク。無理しない方がいいわ」
「本当だ!」
ルークは振り返り、ティアと向き合うが、ルークにも迷いがあったんだろう
一瞬ティアから目を逸らした
「…そ、そりゃ、やっぱちっとは怖ぇとかあるけど…戦わなきゃ身を守れないなら、戦うしかねぇだろ!俺だけ隠れてなんかいられるか!」
「ご主人様、偉いですの!」
「お前は黙ってろ!」
「みゅうぅ…」
ルークとティアらのやり取りをレナスはじっと座って聞いていた
ふと、横目で皮肉めいたジェイドの笑みが見えた
(うわ~意地悪そうな顔してるなぁ…)
「ではルークの決心とやら、見せてもらいましょう」