「ガイ、交代の時間です。休んで下さい。……レナスもまだ起きてたんですか?あなたも休みなさい」



ガイとレナスは集めた木の枝で火をおこしたり、他の野営準備もしながら、譜業について語り合っていたら交代の時間はあっという間にやってきた



「おっと、楽しい時間はあっという間だな。じゃ、また時間が合ったら話したいもんだな。おやすみジェイド、レナス」



ガイは今までジェイドがいたであろう所まで行き睡眠を取ることになった



「レナス…?」



「…あっ…ねぇねぇ。なんかあたし微妙にガイに距離取られてる気がするんだよねぇ？もしかして嫌われてる？」



「⋯⋯⋯⋯⋯⋯。なるほど⋯」



「え⋯⋯？なにが？」



「あぁ、いいえ、なんでもないですよ。そもそも嫌ってたら話すらしないと思いますけどねぇ⋯」



「あ、うん？話自体は確かに⋯盛り上がったし⋯そうなんだけど？なんか距離感が？んん～？」



(うーん⋯確かガイと合流したばかりの時に、女性恐怖症の話もしてたはずですが⋯レナスは全く話を聞いてなかったようですね)



「面白いので黙っておきましょう」



「ん？なんか言った？」



「いえ、気にしすぎでしょう。レナス、貴方も早めに休んで下さい。戦力として数えてるので万全でいてもらわないと困ります」



「捕虜を戦力として数えないでよ！もう⋯⋯寝る！おやすみジェイド兄」



そう言って走って皆の睡眠場所にやってきて床についた


………………
………
⋯⋯



「ーーーーーッ！！」



レナスは眠りに1度はついたものの夢見が悪かったのか、目を覚まし、額からは汗が滲み出ていた



（うぅ…こんな時に限って夢見悪いなんて…こういう時はいつもアッシュのところ行ってたんだけどな………はぁ………）



結局眠れずレナスは風に当たろうとジェイドがいるところまでやってきていた



「レナス?嫌な夢でも見ましたか?」



そこには優しく笑って出迎えてくれるジェイドがいた



「うん…」



「変わらないですね。嫌な夢を見た日は必ず誰かと一緒に寝ていましたね。一緒に寝て差し上げたいのですが、生憎見張りをしなければいけないので…肩くらいでしたらお貸しできるんですがね～」



「……じゃぁ…お借りします」



そう言ってレナスはジェイドの横に座り肩に寄りかかる



「レナス?」



「⋯⋯…すぅ…すぅ⋯ん⋯」



「おやおや、これは相当眠かったみたいですね…おやすみなさいレナス」