レナスはみんなのいるところに戻ってくるとジェイドの横にストンと腰を下ろした



戻ってきたレナスにジェイドは意地悪そうな笑みを向け言った



「もういんですか?」



「なにが?」



「いじけてなくて」



レナスはぷぅと頬を膨らませジェイドを睨むが、相変わらず彼はニコニコしている



睨んでもこの男には、なんの意味もないと悟ったレナスはジェイドを無視し、先程いじっていた譜業の作業をまた始める



カチャカチャ



カチャカチャ



カチャカチャ



「ん……?…あのさ、さっきから気になるんですけど…」



譜業をいじるレナスが手を止め、自分の向かいに座る者に視線を向けた



「えーっと…」



「ガイでいいよ」



「んじゃさ、ガイ…そんなにマジマジ見られると集中できないんですけど」



「いやいや、気にしないで続けてくれていいよ」



「……もう⋯じゃあさ、見てるなら隣くれば？」



「あ、い、いや⋯レナス、君の作業の邪魔になるといけないし、俺はここからでも十分だよ」



「ふーん⋯別にいいけど」



ハァと溜め息を漏らしながら、レナスは作業をまた再開した



しばらくして……………



「でっきた♪…ほいっ」