2 業火と爆音
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「あーやばぁ、失敗…いたた…またやっちゃったぁ~って、あれ…ここどこ?……ん」
起き上がったレナスの視界に入り込んできたのはリグレットと死霊使いジェイドに拘束されているアリエッタの姿だった
「あれっ……これって…まさか…」
「やぁ~、天からのプレゼントとはこのことですかね~」
死霊使いジェイドの持つ槍の矛先がいつの間にか、アリエッタでなくレナスの首元に向けられていた
「形成は完全に逆転ですね。あ、そうです。こちらの方はお返しましょう。変わりに“業火のレナス”を人質に頂きます」
ジェイドはその柔らかい物腰を崩すことなく、グッと槍の穂先をレナスの首元に僅かに突き刺した
当の本人は顔色ひとつ変えず、手を大袈裟に横にブンブン横に振る
「無理無理。あたし普通にその辺の一般兵と地位変わんないし。人質にしても価値ないよ。……ねぇ…リグレット…?」
「…レナス…………だそうだ。死霊使い」
リグレットはそう言うと下げていた譜銃を上げ構えた
「おいっ。お前ら仲間が人質に取られてるのにいいのかよっ!」
私の拳を腹に食らった少年が言ったことに驚き、レナスは眉を顰める
「バッカじゃないの?!あんた何敵の心配してんの?」
刹那、リグレットの譜銃がレナスの頬を掠め、死霊使いの腕に当たった
「ぐっ…!!」
そしてレナスの頬を掠めると、その頬を血がツーっと伝う
「リグレット…やめて…」
リグレットはその声に動きを止めた
振り返った先には目に涙をいっぱい溜めたアリエッタがリグレットの譜銃を持つ手を必死に止めていた
「アリエッタ…」
リグレットは顔を歪め、躊躇しているとジェイドは念押するように言った
「さぁ…話はすみましたか?武器を捨ててタルタロスの中へ戻ってもらいましょうか」