2 業火と爆音
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(あ~ぁ…捕まえたはいいけど、果たしてすんなりいくかなぁ…)
レナスが視線だけを横に動かすと、すぐ脇ではアッシュは血で汚れた剣の手入れをしていた
邪魔かもしれないと思いつつ、話しかける
「ねぇ、アッシュ」
「なんだ?」
顔は動かさず相変わらず剣の手入れをしながらアッシュは返事をした
「ファーストエイド」
「!?…」
「……額がちょっと切れて血が出てたよ」
「掠り傷だ。こんなもんほっときゃ治るだろうが…俺より自分の傷の心配しとけ!」
アッシュは溜め息を吐き、手に持っていた剣を自身の座る椅子に立て掛けると、レナスへ向かって手を伸ばした
「んっ……」
「いつまで返り血付けてんだ…ったく」
アッシュはレナスの頬と口元に付着してこびり付いた返り血を手で拭ってやる
「あ、忘れてた…ありがとアッシュ」
「俺はまだ剣の手入れしてるから少し寝とけ。まだ何があるか分かんねぇからな」
「………うん…そうする」
レナスは立ち上がり部屋の隅にあるベットに移動しようとした時だ
「わっ!」
足元に置いてあった自分の双剣の事をすっかり忘れており、躓いて前のめりになってしまう
「――――っ……………あれ…?痛くない?」
そのまま前に転ぶと思い、反射的に目を瞑ってしまったレナスの頭の中は疑問符でいっぱいだった
その疑問を解決しようと目をゆっくり開ける
「あれ?アッ…シュ?」
レナスはアッシュの腕の中にすっぽりと抱きしめられいていた
「あ‥ありがと…ございます?」
「屑‥なにやってんだ」
そう言いながらアッシュの腕の中から解放され、少し残念な思いと、鼓動が早くなった心臓の音を聞かれなくて良かったと胸をなでおろした
アッシュの方は何事もなかったかのようにまた椅子に腰かけ、剣の手入れに戻っていた
けれどレナスは先程の一瞬の出来事だったが、アッシュのわずかに残った温もりに縋るように自身をそっと抱きしめた
レナスが視線だけを横に動かすと、すぐ脇ではアッシュは血で汚れた剣の手入れをしていた
邪魔かもしれないと思いつつ、話しかける
「ねぇ、アッシュ」
「なんだ?」
顔は動かさず相変わらず剣の手入れをしながらアッシュは返事をした
「ファーストエイド」
「!?…」
「……額がちょっと切れて血が出てたよ」
「掠り傷だ。こんなもんほっときゃ治るだろうが…俺より自分の傷の心配しとけ!」
アッシュは溜め息を吐き、手に持っていた剣を自身の座る椅子に立て掛けると、レナスへ向かって手を伸ばした
「んっ……」
「いつまで返り血付けてんだ…ったく」
アッシュはレナスの頬と口元に付着してこびり付いた返り血を手で拭ってやる
「あ、忘れてた…ありがとアッシュ」
「俺はまだ剣の手入れしてるから少し寝とけ。まだ何があるか分かんねぇからな」
「………うん…そうする」
レナスは立ち上がり部屋の隅にあるベットに移動しようとした時だ
「わっ!」
足元に置いてあった自分の双剣の事をすっかり忘れており、躓いて前のめりになってしまう
「――――っ……………あれ…?痛くない?」
そのまま前に転ぶと思い、反射的に目を瞑ってしまったレナスの頭の中は疑問符でいっぱいだった
その疑問を解決しようと目をゆっくり開ける
「あれ?アッ…シュ?」
レナスはアッシュの腕の中にすっぽりと抱きしめられいていた
「あ‥ありがと…ございます?」
「屑‥なにやってんだ」
そう言いながらアッシュの腕の中から解放され、少し残念な思いと、鼓動が早くなった心臓の音を聞かれなくて良かったと胸をなでおろした
アッシュの方は何事もなかったかのようにまた椅子に腰かけ、剣の手入れに戻っていた
けれどレナスは先程の一瞬の出来事だったが、アッシュのわずかに残った温もりに縋るように自身をそっと抱きしめた