13 回線
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あの後、艦の整備室でレナスはエンジンの修理をしていた
華奢な身体が幸いし、狭い機械の隙間に入って作業している
「スパナ取って!…って!ちょっと誰かいないの!?」
「はい」
「もう!どこ行ってたのよ?さっさとしてよね!――ってシンク!!?」
スパナを渡したのはついさっきまでいたレナスの手伝いで付き添っていた整備士ではなく、整備室にレナスを呼びつけた本人シンクだった
「ちょっとシンク!ここの整備士はまともにエンジンの整備もできないわけ!?」
「仕方ないだろ。この陸鑑特殊な譜業も使ってるみたいだし。整備できるのがあんたくらいしかいなかったんだから」
シンクの言葉にぶつくさ文句言いながらレナスはまた手を動かし始める
「ところでさ⋯レナス」
「シンク!そこのネジ取って!」
「…………」
レナスの強めの口調に思わず黙ってネジを渡すシンク
「あんた達何を企んでるわけ?」
「は!?」
「さっきレプリカと回線繋いでただろ?」
「!?」
レナスとシンクの間に張りつめた空気が流れる
「見てたの?」
「一応、あんた達の監視の命令も受けてるからね」
「⋯⋯⋯監視の命令⋯ね。ヴァンの奴、最悪」
悪態をつくレナスに溜め息混じりにシンクが言った
「あんた達は大人しく指示に従ってればいんだよ。陰でコソコソしてるからこうなるのさ」
「煩いわね。悪いけど、あたしの上官はアッシュ。表向きヴァンのことは“総長”って言ってるけど、あたしが忠実に指示に従う義理はないわ」
「そう言ってられるのも今のうちだよ。レナス……ほら残りのネジ」
譜業の残りのネジをレナスに投げると、教団の黒のコートを翻し、シンクは整備室の扉から静かにでてゆく
「⋯⋯どう脅されたって……あたしには、アッシュだけなんだから…」
誰もいなくなった整備室にはレナスの絞るような声だけが残った
