2 業火と爆音
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現在、タルタロス艦内
「エクスプロード!」
炎に包まれる艦内にレナスは愛用の双剣を手にし立っていた
つい先程まで兵士の叫び声が響き渡っていた艦内も今はその者達の残骸が残っているだけで静寂に包まれていた
「残酷だよねー。僕たちみたやつ皆殺しなんてさ」
「ほんと~。人様に教えを説く教団が聞いて呆れるわね」
レナスは失笑しながら、剣にべっとりと付いた鮮血を振り払った
そんな2人の会話を聞いていたリグレットは諭すような口調で言った
「シンク、レナスしょうがあるまい。証人を残すわけにはいかん」
「つべこべ言ってねぇで行くぞ」
「では、シンクとディストは後衛を、残りは前衛だ」
リグレットが各持ち場を指示した後、レナスとアッシュは共に行動した
アッシュ、レナスの2人はタルタロスの更に内部へ向かうことにした
まだ開けていない扉を見つけ、アッシュがその扉を蹴破ると中にはまだそこそこの数のマルクト兵が隠れていた
「ふーん、まだ生き残りいたんだ」
「おいレナス、ここは1人でもいけるな?」
「うん、もっちろん!余裕~。アッシュはあっちの奥の部屋? 」
レナスは親指で奥にある扉を差す
「あぁ、さっさと片付けて終わらせるぞ」
「りょーかい!じゃ、またあとでねー」
アッシュは奥の部屋へと駆けて行くとレナスは構えているマルクト兵の方に向き直って舌なめずりする
「さぁ、みんな楽しく遊びましょ」
………………………
……………………………
………………………………………
暫くしてアッシュがレナスと別れた部屋に戻ってくるとレナスが血溜まりの上に佇んでいる後ろ姿を見つけた
血溜まりの上に佇むレナスはひどく残酷で冷たくも見えたが、どこか寂しそうでもあった
足音に気付いてレナスは双剣に付いた血をピッと振り払ってからアッシュの方へ振り返る
「あ…」
先程、双剣は鮮血を振り払ったばかりなのに、未だ刃からは血がポタン、ポタン、と滴り落ちている
レナスの足元からピチャッと音がした
どうやらレナスの足元付近から音がするが、彼女の足元に広がる血溜まりの音ではないようだ
レナスは音のした方へ視線を向けた
そこには真っ赤な血溜まりの上で既にいつ息絶えてもおかしくないマルクト兵が僅かに動いた時の音だった
そのマルクト兵とレナスの視線が偶然重なる
するとそのマルクト兵は今にも力尽きそうな身体で、血の気も生気もない手を精一杯上げ、レナスを指差す
「お…おま…えは…業火のレナス…か…」
そのマルクト兵は最後の力を振り絞り言う
「聞いた…こと…あるぞ…お前…は…――――だな…この…化け物…―」
刹那
「五月蝿い……」
その声音はゾッとするほど低く、無機質に感じる
レナスは双剣のうち右手に持った1本を振り上げ、マルクト兵の喉元を斬り裂いた
裂いたところから真っ赤な血が吹き出ると、レナスの顔にも飛び散るが、そんなもの気にもとめない
「っ……がぁあああ…」
「その“コト”はあんた如きが知ってていいコトじゃない……あぁ、もう聞こえないか‥」
呻き声を上げていたマルクト兵も周りと同じ骸なり、周りの景色に溶け込んでゆく
……………………… …
…………………………………
………………………………………
「おいっ!!レナスっ!!…」
「?!…あ……あぁ、ごめん。ぼっーとしてたみたい」
「……大丈夫か?」
「平気、平気~!もうぼっーとなんてしないから~」
「そっちの心配してんじゃねぇよ…さっきの――「大丈夫っ!」」
レナスはアッシュが言い終わる前に言葉を被せて遮った
あのマルクト兵の言葉を思い出したくなかったから遮った
アッシュにはバレバレだと思ったが、明るくヘラッと笑う
「大丈夫だって。あ~それにしてもまだ知ってる奴いるなんてね。どこかで立ち聞きしてたんでしょうね」
「…だろうな…」
「アッシュ、昔あたしが言ったこと覚えてるよね‥?」
「あぁ…」
「うん。じゃあ、いいや!」
にっこり笑ってレナス達はまたタルタロス内部の奥へ進んだ
「エクスプロード!」
炎に包まれる艦内にレナスは愛用の双剣を手にし立っていた
つい先程まで兵士の叫び声が響き渡っていた艦内も今はその者達の残骸が残っているだけで静寂に包まれていた
「残酷だよねー。僕たちみたやつ皆殺しなんてさ」
「ほんと~。人様に教えを説く教団が聞いて呆れるわね」
レナスは失笑しながら、剣にべっとりと付いた鮮血を振り払った
そんな2人の会話を聞いていたリグレットは諭すような口調で言った
「シンク、レナスしょうがあるまい。証人を残すわけにはいかん」
「つべこべ言ってねぇで行くぞ」
「では、シンクとディストは後衛を、残りは前衛だ」
リグレットが各持ち場を指示した後、レナスとアッシュは共に行動した
アッシュ、レナスの2人はタルタロスの更に内部へ向かうことにした
まだ開けていない扉を見つけ、アッシュがその扉を蹴破ると中にはまだそこそこの数のマルクト兵が隠れていた
「ふーん、まだ生き残りいたんだ」
「おいレナス、ここは1人でもいけるな?」
「うん、もっちろん!余裕~。アッシュはあっちの奥の部屋? 」
レナスは親指で奥にある扉を差す
「あぁ、さっさと片付けて終わらせるぞ」
「りょーかい!じゃ、またあとでねー」
アッシュは奥の部屋へと駆けて行くとレナスは構えているマルクト兵の方に向き直って舌なめずりする
「さぁ、みんな楽しく遊びましょ」
………………………
……………………………
………………………………………
暫くしてアッシュがレナスと別れた部屋に戻ってくるとレナスが血溜まりの上に佇んでいる後ろ姿を見つけた
血溜まりの上に佇むレナスはひどく残酷で冷たくも見えたが、どこか寂しそうでもあった
足音に気付いてレナスは双剣に付いた血をピッと振り払ってからアッシュの方へ振り返る
「あ…」
先程、双剣は鮮血を振り払ったばかりなのに、未だ刃からは血がポタン、ポタン、と滴り落ちている
レナスの足元からピチャッと音がした
どうやらレナスの足元付近から音がするが、彼女の足元に広がる血溜まりの音ではないようだ
レナスは音のした方へ視線を向けた
そこには真っ赤な血溜まりの上で既にいつ息絶えてもおかしくないマルクト兵が僅かに動いた時の音だった
そのマルクト兵とレナスの視線が偶然重なる
するとそのマルクト兵は今にも力尽きそうな身体で、血の気も生気もない手を精一杯上げ、レナスを指差す
「お…おま…えは…業火のレナス…か…」
そのマルクト兵は最後の力を振り絞り言う
「聞いた…こと…あるぞ…お前…は…――――だな…この…化け物…―」
刹那
「五月蝿い……」
その声音はゾッとするほど低く、無機質に感じる
レナスは双剣のうち右手に持った1本を振り上げ、マルクト兵の喉元を斬り裂いた
裂いたところから真っ赤な血が吹き出ると、レナスの顔にも飛び散るが、そんなもの気にもとめない
「っ……がぁあああ…」
「その“コト”はあんた如きが知ってていいコトじゃない……あぁ、もう聞こえないか‥」
呻き声を上げていたマルクト兵も周りと同じ骸なり、周りの景色に溶け込んでゆく
……………………… …
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「おいっ!!レナスっ!!…」
「?!…あ……あぁ、ごめん。ぼっーとしてたみたい」
「……大丈夫か?」
「平気、平気~!もうぼっーとなんてしないから~」
「そっちの心配してんじゃねぇよ…さっきの――「大丈夫っ!」」
レナスはアッシュが言い終わる前に言葉を被せて遮った
あのマルクト兵の言葉を思い出したくなかったから遮った
アッシュにはバレバレだと思ったが、明るくヘラッと笑う
「大丈夫だって。あ~それにしてもまだ知ってる奴いるなんてね。どこかで立ち聞きしてたんでしょうね」
「…だろうな…」
「アッシュ、昔あたしが言ったこと覚えてるよね‥?」
「あぁ…」
「うん。じゃあ、いいや!」
にっこり笑ってレナス達はまたタルタロス内部の奥へ進んだ