12 交差する想い
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陸艦に向かう途中、イオンはアッシュの顔をチラチラと気にする素振りを見せる
それに気付いたレナスはアッシュに耳打ちをする
「アッシュ前髪落ちてる⋯」
レナスのその言葉の意味に気付いたアッシュはイオンをジロリと睨む
「なんだ?」
「いえ、なんでもありません」
陸艦に到着するとそこには既にシンクが待っていた
「奴らに追いつかれる前に早く乗ってよね」
イオンと共に陸鑑に乗るよう促され、アッシュとレナスも陸鑑に乗ろうとした時、背後から叫び声がして振り返る
「イオンを返せっ!」
ルークの叫び声がした
振り向いた時には、ルークがこちらに向かって剣を引き抜き、走り迫ってくる
アッシュも濡れた髪をなびかせ抜刀し、向かってくるルークの剣を受けた
金属音が擦れる音と同時に火花が散る
「アッシュッ!!!」
レナスが叫ぶ
「おまえか…っ」
アッシュが吐き捨てるように言い、剣でルークに迫りそのまま力任せに押し込む
迫り負けたルークは濡れた地面に無様に腰をついてしまう
そしてルークの後ろには、見慣れたメンバーと見たことのない金髪の気の強そうな女の子がいることにレナスは気づいた
恐らくレナスとアッシュとたいして変わらない年頃だろう
レナスはメンバーの方を眇める
皆、アッシュの顔を見て息を呑んでいる、そんな様子
だが、ジェイドだけは違った
いつもと変わらない、冷静な冷たい表情だ
それが、レナスには気に入らなかった
全てを見透かされてるようで…………
(⋯⋯死霊使いにバレたか…?ちっ。まぁ、ディスクの解析データはどうせ見られただろうし、それに⋯⋯⋯凡そ気づいていた⋯⋯はず。にしても⋯この状況は面倒だわ)
今のアッシュは雨で髪が濡れ、いつも上げている前髪は落ち、髪型、髪の色、緑色の瞳、顔全てがルークと瓜二つ
そう…まるでコピーしたかのようにそっくりだ
「アッシュ!今はイオンが優先だ!」
雨音が響く中、シンクの声がこだました
それにいち早く反応したレナスはすぐさま詠唱を唱える
「業火よ、焔の檻にて焼き尽くせ―――」
ルークらの前に譜陣が浮き出る
「業火のレナスの名は伊達じゃないわよ?―――イグニートプリズン」
術が発動した
巨大な火柱が吹き上げ、ルーク達の前に立ちはだかる
それは熱で周囲の濡れた地面が蒸発するほどの威力だった
同時に濃霧を発生させ、ルークらの視界を遮った
「アッシュ!今のうちに!」
去り際、アッシュは
「―――いいご身分だな。ちゃらちゃら女を引き連れやがって」
そう吐き捨てると身を翻し、船艦に走った
「今回は逃げずに立ち向かったんだねルーク。努力賞かな?じゃーね☆」
レナスもつられるように軽口をたたくと陸鑑へと走ったのだった
それに気付いたレナスはアッシュに耳打ちをする
「アッシュ前髪落ちてる⋯」
レナスのその言葉の意味に気付いたアッシュはイオンをジロリと睨む
「なんだ?」
「いえ、なんでもありません」
陸艦に到着するとそこには既にシンクが待っていた
「奴らに追いつかれる前に早く乗ってよね」
イオンと共に陸鑑に乗るよう促され、アッシュとレナスも陸鑑に乗ろうとした時、背後から叫び声がして振り返る
「イオンを返せっ!」
ルークの叫び声がした
振り向いた時には、ルークがこちらに向かって剣を引き抜き、走り迫ってくる
アッシュも濡れた髪をなびかせ抜刀し、向かってくるルークの剣を受けた
金属音が擦れる音と同時に火花が散る
「アッシュッ!!!」
レナスが叫ぶ
「おまえか…っ」
アッシュが吐き捨てるように言い、剣でルークに迫りそのまま力任せに押し込む
迫り負けたルークは濡れた地面に無様に腰をついてしまう
そしてルークの後ろには、見慣れたメンバーと見たことのない金髪の気の強そうな女の子がいることにレナスは気づいた
恐らくレナスとアッシュとたいして変わらない年頃だろう
レナスはメンバーの方を眇める
皆、アッシュの顔を見て息を呑んでいる、そんな様子
だが、ジェイドだけは違った
いつもと変わらない、冷静な冷たい表情だ
それが、レナスには気に入らなかった
全てを見透かされてるようで…………
(⋯⋯死霊使いにバレたか…?ちっ。まぁ、ディスクの解析データはどうせ見られただろうし、それに⋯⋯⋯凡そ気づいていた⋯⋯はず。にしても⋯この状況は面倒だわ)
今のアッシュは雨で髪が濡れ、いつも上げている前髪は落ち、髪型、髪の色、緑色の瞳、顔全てがルークと瓜二つ
そう…まるでコピーしたかのようにそっくりだ
「アッシュ!今はイオンが優先だ!」
雨音が響く中、シンクの声がこだました
それにいち早く反応したレナスはすぐさま詠唱を唱える
「業火よ、焔の檻にて焼き尽くせ―――」
ルークらの前に譜陣が浮き出る
「業火のレナスの名は伊達じゃないわよ?―――イグニートプリズン」
術が発動した
巨大な火柱が吹き上げ、ルーク達の前に立ちはだかる
それは熱で周囲の濡れた地面が蒸発するほどの威力だった
同時に濃霧を発生させ、ルークらの視界を遮った
「アッシュ!今のうちに!」
去り際、アッシュは
「―――いいご身分だな。ちゃらちゃら女を引き連れやがって」
そう吐き捨てると身を翻し、船艦に走った
「今回は逃げずに立ち向かったんだねルーク。努力賞かな?じゃーね☆」
レナスもつられるように軽口をたたくと陸鑑へと走ったのだった
