12 交差する想い
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酒場にはいると、すぐに2人の目に止まる
サーカスに出てるような格好はケセドニアで会った彼ら以外他にいない
酒場に入ってすぐノワールが話しかけてきた
「あらん。ずいぶん遅かったんだね」
「どこかのアホが予想外に戸惑わなければ、予定の時間を過ぎることはなかったんだがな」
「ゔ…。あたしのせいじゃないし」
「まぁまぁ、それより……例の件、どうなったんだい?」
ノワールは周りに聞こえぬようアッシュの耳元で囁く
「明朝に港だよ」
答えたのはアッシュではない
そこにいた全員が声の主の方をみた
「お、お前!?なんでここに!?」
「そうよ!なんでぇ?」
レナスとアッシュは驚きで目を瞬かせていた
「閣下に言われて来てみれば、あんたらもいたからあとをつけたんだよ」
シンクも目立たぬようフードを羽織り、アッシュ達を見渡す
「まさか、そんな奴らを使ってるとはね。僕は出口を張ってるからあとは上手くやってよね」
それだけ言うとシンクはさっさと酒場を出て行ってしまった
突然の事に漆黒の翼とアッシュ、レナスに微妙な沈黙が流れた
「だ、そうです!じゃ、解散…?」
気まずい沈黙をレナスは無理やり破り、漸くノワールも話し出す
「よく分からないけど明日、港だね」
「……⋯…」
ノワールの確認を無視し、アッシュは眉間に皺を寄せてシンクの出て行った扉を見ていた
「もう…アッシュ~」
「チッ…シンクの奴、監視かよ。まぁいい。じゃ、任せたぞ」
苛立ちを抑えられずアッシュは舌打ちをすると酒場から出て行った
その後ろをレナスも戸惑いながら追いかける
