12 交差する想い
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あの後程なくして2人はバチカル近郊に降り立った
「あそこに見えるのがバチカルかぁ…」
2人はグリフィンから降りてすぐに足早にバチカルの市街地にやってきた
初めてバチカルを訪れたレナスは物珍しそうに上を見上げたり、キョロキョロ周囲を見回す
「アッシュ…平気?」
「………問題ない」
アッシュは数秒の間を置くと、素っ気なく答えた
「ならいんだけど…」
レナスは俯きながら、アッシュに見えぬよう唇を噛みしめた
俯いたまま歩いていると、黒い布をアッシュに被せられる
「なにこれ?」
「俺がバチカルにいるのがバレたらマズいだろう」
「あ、そっか…。そうだよね。でもあたしまで被る必要あるの?」
「あるんだよ」
「なんでよ?アッシュなら分かるけどぉ」
アッシュはわかってないのか、といった表情で溜め息を吐いた
そしてレナスを指差し、言った
「お前の見た目は目立つんだよ!お前に目立たれたら俺がフード被ってる意味ねぇだろっ」
「?」
レナスはまったく自覚していないが、スラリとした身体に、人目をひく容姿をしている
3人に1人は振り返る
それくらいには容姿端麗
「ぶぅ~。めんどくさいなぁ」
渋々と渡された黒いフードをレナスは被った
準備のできた2人は漆黒の翼との待ち合わせ場所、酒場へと向かう
