11 奪還すべきもの
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「シンクのアホ~」
肩に担がれたまま文句を吐き散らすレナス
そんな小言は気にもとめず、シンクは軽々と建物の屋上へと上がってゆく
流石にここまで連れてこられたらレナスも観念せざる得ない
「もー。ここまで連れてこられたら仕方ないなぁ。んで~どうすればいいの?」
無理やり連れてこられたレナスはシンクにやっと降ろしてもらうと、胡座をかきその場に座り込む
「あそこにアスターの屋敷があるだろう。奴らがここに入っていくのを見かけたんだ。だから出てきたところを狙う」
シンクが言うアスターとは商業自治区ケセドニアの代表を務める商人の事
キムラスカとマルクトの国境をまたぐ土地に豪邸を構えており、かなりの財力を有している
そしてその財力を活かし、ダアトに多額の献金を行い、そのおかげでケセドニアは自治を認められているのである
「げっ!!もう着いてたの!?」
「そうさ」
レナスは豪邸を眺めながら、でもさ⋯と言い、傍に立つシンクを見上げ言う
「取り返すにはちょっと遅かったかもね」
レナスは苦々しい笑みを浮かべながら、またアスターの屋敷へと目を向けた
「あたしやディストみたいに譜業とか解析とか扱う人間には有名なのよ」
「?」
「あそこの屋敷には音譜盤解析機 があるだよね。あぁいう機械ってなかなか手に入りにくいんだよね。だから持ってる人は本当にひと握り」
その話を聞いたシンクの顔が歪んだのをレナスは垣間見る
「あたしも失念してたわ。それにまさかアイツらがその音譜盤 の解析にここに辿り着くなんて思わなかったもの」
「死霊使いの情報か⋯もしくはたまたまここで情報を得たんだろうね」
「そうなるわね。しかもアスターはダアトのおかげでこの流通拠点を設けられてる。イオンを連れてるなら尚更断る理由なんてないわね」
「チッ⋯面倒な事だ」
「あっ!出てきた」
一行が屋敷から出てきたのを確認すると、目ざとくガイの小脇に音譜盤と書類の束があるのを見つける
「あ~あ。やっぱりあいつら機械にかけたみたい」
「クソっ!!これで奪い返すものがまた増えたよ」
仕方なさそうにレナスは両手を広げ、溜め息を吐く
「そうね~。取り返すのはいいけど、シンクってイオンとの接触は禁じられてなかったっけ?」
「くっ!」
そうこうしてる間にルーク達は歩き進め、恐らくバチカル行きの船へと向かっている
肩に担がれたまま文句を吐き散らすレナス
そんな小言は気にもとめず、シンクは軽々と建物の屋上へと上がってゆく
流石にここまで連れてこられたらレナスも観念せざる得ない
「もー。ここまで連れてこられたら仕方ないなぁ。んで~どうすればいいの?」
無理やり連れてこられたレナスはシンクにやっと降ろしてもらうと、胡座をかきその場に座り込む
「あそこにアスターの屋敷があるだろう。奴らがここに入っていくのを見かけたんだ。だから出てきたところを狙う」
シンクが言うアスターとは商業自治区ケセドニアの代表を務める商人の事
キムラスカとマルクトの国境をまたぐ土地に豪邸を構えており、かなりの財力を有している
そしてその財力を活かし、ダアトに多額の献金を行い、そのおかげでケセドニアは自治を認められているのである
「げっ!!もう着いてたの!?」
「そうさ」
レナスは豪邸を眺めながら、でもさ⋯と言い、傍に立つシンクを見上げ言う
「取り返すにはちょっと遅かったかもね」
レナスは苦々しい笑みを浮かべながら、またアスターの屋敷へと目を向けた
「あたしやディストみたいに譜業とか解析とか扱う人間には有名なのよ」
「?」
「あそこの屋敷には
その話を聞いたシンクの顔が歪んだのをレナスは垣間見る
「あたしも失念してたわ。それにまさかアイツらがその
「死霊使いの情報か⋯もしくはたまたまここで情報を得たんだろうね」
「そうなるわね。しかもアスターはダアトのおかげでこの流通拠点を設けられてる。イオンを連れてるなら尚更断る理由なんてないわね」
「チッ⋯面倒な事だ」
「あっ!出てきた」
一行が屋敷から出てきたのを確認すると、目ざとくガイの小脇に音譜盤と書類の束があるのを見つける
「あ~あ。やっぱりあいつら機械にかけたみたい」
「クソっ!!これで奪い返すものがまた増えたよ」
仕方なさそうにレナスは両手を広げ、溜め息を吐く
「そうね~。取り返すのはいいけど、シンクってイオンとの接触は禁じられてなかったっけ?」
「くっ!」
そうこうしてる間にルーク達は歩き進め、恐らくバチカル行きの船へと向かっている
