8 火の封印
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「あっつ~」
「あち―…疲れた…」
「2人ともまだこれから遺跡に入るのに入る前からバテてどうするのだ」
トリエットからなんとか旧トリエット遺跡の入口付近まで辿り着いたものの、ロイドとレナスの2人は暑さで既にバテている
そんな2人にクラトスが呆れながら注意をしていると、別の気配を感じクラトスの雰囲気が張り詰めたものに変わった
同時にノイシュも何かに怯えるように鳴いている
「クゥーン」
「どうした?ノイシュ」
「ロイド、気をつけろ!…敵だ」
「ファイアエレメントね。ジーニアス!氷魔法は使える?」
「えっ…うん。一応、使えるけどまだ詠唱に時間がかかっちゃうけど」
「OK!あたしとロイドで時間を稼ぐわ。」
「では、神子の守りは任せておけ」
「コレットを守りつつ、貴方達のサポートもするから安心してちょうだい」
各自役割を分担すると、ロイドとレナスはジーニアスが詠唱し終わるまで時間稼ぎに、クラトス、リフィルはコレットの守りとサポートにまわることになった
「雑魚はクラトス達がやってくれる。あたし達はファイアエレメントの足止めに行くわよ」
「おう!」
ファイアエレメントの周りにいた魔物の相手はクラトスが引き受けてくれている隙に、ロイドとレナスは真っ直ぐファイアエレメントに立ち向かってゆく
近付くにつれてファイアエレメントの熱がじわじわ伝わってくるのが分かった
「くっ!熱くて近づけやしない」
「ロイド、言ったでしょ。あたし達は詠唱時間を稼げばいいの。距離をとって攻撃しなさい」
「距離をとれって言われても⋯」
戸惑うロイドにレナスは顔を顰める
「…まさか、遠距離からの技ができないの?」
「ゔっ…仕方ねぇだろ。接近して斬った方が早いだろ?」
「はぁ~……まぁ雑魚相手ならそれで構わないけれど…自分よりも強い敵や今みたいに毒や炎で近付けない敵には距離を取って攻撃するのが有効よ。今後のために覚えておいた方がいいわ」
「わかったよ」
「そ、じゃあ、お手本を見せてあげる」
渋々頷くロイドを見てレナスは微笑し、ファイアエレメントから一定の距離を保ちつつ、技を繰り出す
「魔神剣・双牙!」
「レナス、ロイド!準備OKだよ!2人共離れて!!」
ジーニアスのかけ声を合図にロイド、レナスがファイアエレメントから離れる
「いっくよ~アイシクル!!」
氷の刃が貫きファイアエレメントは凍って砕けてしまった
「ジーニアスお疲れ」
レナスが右手を上げるとジーニアスも察して右手を上げ、2人はハイタッチを交わした
