7 過去編(2)
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あの後、泣きじゃくるゼロスとレナスは一旦ゼロスの家の執事セバスチャンが家に入るよう促し手を引かれていった
警備隊がセレスの母親を捕まえたという事は2人が身体を洗い流し、着替え終えた後にセバスチャンから2人は聞いた
ゼロスとレナスは突然の出来事に2人黙り込む
(このまま帰れない……クラトスさんに連絡しなきゃ…)
「ゼロス…ちょっと外の空気吸ってくる…」
「……うん」
レナスは一階のテラスへ行き、クラトスに貰った通信機を使う
『レナスか。どうした?』
「あのクラトスさん…もう少し…待って欲しいの…もう1日…時間を下さい…」
「構わないが何かあったのか…?」
「戻ったら話します。それでも、いいですか…?」
「わかった」
用件を言い終えるとすぐに通信を切り、レナスは部屋に戻る
そこには相変わらず、俯いたままのゼロスがいた
「……ゼロス………」
「…大丈夫だよ」
その日の夜は
久々に2人で手を繋いで寄り添いあう
だがその日は2人とも布団に入り、目は瞑っているものの互いになかなか眠りに落ちることはなく、不安な夜を過ごしたのだった
翌日葬儀が行われることになり、レナスはシルヴィス家に見つからないように少し離れたところでミレーヌへ祈りを捧げていた
そこに挨拶など一通り済ませたゼロスがレナスの元へ駆け寄る
「レナス、1人にしてごめんな」
「ううん⋯。本当はお墓の前で手を合わせなきゃいけないのに⋯こんなところからでごめんね」
「そんな事⋯」
ゼロスと一緒に話していると2人に気づいていないメイド達が歩きながら話している声が聞こえてきた
「犯人は先代の神子様の愛人ですって…」
「神子様を狙っての犯行だそうよ」
「なんて、恐ろしいことを…極刑に処されて当然ですね…」
「………」
「…ねぇ…部屋に戻ろう?ゼロス?」
レナスはメイド達の話の内容に耐えられず、部屋に戻ろうとゼロスの服の裾を掴んで引っ張った
ゼロスは唇を噛み締めると、レナスの方は見ずにレナスの手を強く握ると歩き出す
レナスは部屋に戻るのだと思い、何も言わず黙ってついて行った
家の中に入るとセバスチャンが2人を出迎える
「お疲れ様です。少しお休みになりますか?」
「セレスのとこまで行くぞ!」
セバスチャンは予想もしない言葉に驚いて一瞬言葉を失う
同じくレナスもセバスチャンと同じく、唖然としている
だか、直ぐにセバスチャンはゼロスに向け、強い口調で言う
「いけません!…セレス様は今、教会の意向で修道院へ…」
「セレスは悪くない!セレスは何も知らないのになんで修道院に軟禁されなきゃなんないんだ!…セレスは僕の家族なんだ。迎えに行く」
「………」
「レナスも一緒に来てくれる?」
「うん」
結局セバスチャンはゼロスの強い意志に説得を諦め、修道院に向かう準備を始めた
その後、修道院へ2人はやってきた
到着すると2人はセレスのいる部屋まで案内される
「こちらです。どうぞ」
部屋の扉が開くとそこにはゼロスと同じ紅い髪に可愛らしい女の子がいた
きっと笑ったら可愛いんだろう
だけど、そこにいたセレスは泣いていた
レナスは何もすることが出来なかった
ただ黙って後ろでゼロスとセレスのやり取りを見守るしかできなかった
話終えるとゼロスはポケットからなにか取り出し、セレスに渡す
「あれは神子の宝珠…ゼロスまさか」
そう、ゼロスは神子の証である大切な宝珠をセレスに渡そうとした
宝珠をセレスに渡すとゼロスはレナスに行こうと言い、扉に向かおうとしたが、レナスは先に行っていてと言い、セレスの方へ向かい声をかけた
「あっ‥セレス様…。ゼロスあなたのことすごく心配してたんです。今はよく分からないかもしれないけど⋯多分、この宝珠をセレス様に渡したのはゼロスが今できる最大限の事だから⋯。突然押しかけてごめんなさい。じゃあ、また会える日を楽しみにしてます」
ゼロスに部屋を出る時、何を話したか聞かれたけど…レナスは挨拶とだけ答えた
警備隊がセレスの母親を捕まえたという事は2人が身体を洗い流し、着替え終えた後にセバスチャンから2人は聞いた
ゼロスとレナスは突然の出来事に2人黙り込む
(このまま帰れない……クラトスさんに連絡しなきゃ…)
「ゼロス…ちょっと外の空気吸ってくる…」
「……うん」
レナスは一階のテラスへ行き、クラトスに貰った通信機を使う
『レナスか。どうした?』
「あのクラトスさん…もう少し…待って欲しいの…もう1日…時間を下さい…」
「構わないが何かあったのか…?」
「戻ったら話します。それでも、いいですか…?」
「わかった」
用件を言い終えるとすぐに通信を切り、レナスは部屋に戻る
そこには相変わらず、俯いたままのゼロスがいた
「……ゼロス………」
「…大丈夫だよ」
その日の夜は
久々に2人で手を繋いで寄り添いあう
だがその日は2人とも布団に入り、目は瞑っているものの互いになかなか眠りに落ちることはなく、不安な夜を過ごしたのだった
翌日葬儀が行われることになり、レナスはシルヴィス家に見つからないように少し離れたところでミレーヌへ祈りを捧げていた
そこに挨拶など一通り済ませたゼロスがレナスの元へ駆け寄る
「レナス、1人にしてごめんな」
「ううん⋯。本当はお墓の前で手を合わせなきゃいけないのに⋯こんなところからでごめんね」
「そんな事⋯」
ゼロスと一緒に話していると2人に気づいていないメイド達が歩きながら話している声が聞こえてきた
「犯人は先代の神子様の愛人ですって…」
「神子様を狙っての犯行だそうよ」
「なんて、恐ろしいことを…極刑に処されて当然ですね…」
「………」
「…ねぇ…部屋に戻ろう?ゼロス?」
レナスはメイド達の話の内容に耐えられず、部屋に戻ろうとゼロスの服の裾を掴んで引っ張った
ゼロスは唇を噛み締めると、レナスの方は見ずにレナスの手を強く握ると歩き出す
レナスは部屋に戻るのだと思い、何も言わず黙ってついて行った
家の中に入るとセバスチャンが2人を出迎える
「お疲れ様です。少しお休みになりますか?」
「セレスのとこまで行くぞ!」
セバスチャンは予想もしない言葉に驚いて一瞬言葉を失う
同じくレナスもセバスチャンと同じく、唖然としている
だか、直ぐにセバスチャンはゼロスに向け、強い口調で言う
「いけません!…セレス様は今、教会の意向で修道院へ…」
「セレスは悪くない!セレスは何も知らないのになんで修道院に軟禁されなきゃなんないんだ!…セレスは僕の家族なんだ。迎えに行く」
「………」
「レナスも一緒に来てくれる?」
「うん」
結局セバスチャンはゼロスの強い意志に説得を諦め、修道院に向かう準備を始めた
その後、修道院へ2人はやってきた
到着すると2人はセレスのいる部屋まで案内される
「こちらです。どうぞ」
部屋の扉が開くとそこにはゼロスと同じ紅い髪に可愛らしい女の子がいた
きっと笑ったら可愛いんだろう
だけど、そこにいたセレスは泣いていた
レナスは何もすることが出来なかった
ただ黙って後ろでゼロスとセレスのやり取りを見守るしかできなかった
話終えるとゼロスはポケットからなにか取り出し、セレスに渡す
「あれは神子の宝珠…ゼロスまさか」
そう、ゼロスは神子の証である大切な宝珠をセレスに渡そうとした
宝珠をセレスに渡すとゼロスはレナスに行こうと言い、扉に向かおうとしたが、レナスは先に行っていてと言い、セレスの方へ向かい声をかけた
「あっ‥セレス様…。ゼロスあなたのことすごく心配してたんです。今はよく分からないかもしれないけど⋯多分、この宝珠をセレス様に渡したのはゼロスが今できる最大限の事だから⋯。突然押しかけてごめんなさい。じゃあ、また会える日を楽しみにしてます」
ゼロスに部屋を出る時、何を話したか聞かれたけど…レナスは挨拶とだけ答えた
