7 過去編(2)
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「母上!レナスが帰ってきたよ」
「まぁ…親戚の家に行っていたと聞いたけれど」
「は、はい。一時帰宅です。でもまた戻らないといけないんです」
「そうなんだ⋯。じゃあ、久しぶりにレナス!外で遊ぼうよ!母上も外に出てみよう!」
「たまにはいいかもしれないわね。先に行ってなさい」
ミレーヌがクスッと笑うとゼロスも嬉しそうに笑う
久々のこの温かい雰囲気にレナスの心がギュッと締め付けられるようなそんな気がした
2人はミレーヌに言われた通り、先に外に出て玄関先に座り込み雪玉を作っていた
「ねぇレナス僕、妹がいたんだ」
「妹?」
「うん!セレスって言うんだ」
嬉しそうなゼロスの表情に自ずとレナスも表情が綻ぶ
「でも、母親は違うみたいなんだ。あっ!でもね、髪の色とか同じなんだよ」
「そうなんだ。あたしも会ってみたいな!可愛いんだろうな!」
そんな話しているうちにチラリチラリと粉雪が降ってきた
「わぁ!綺麗だねゼロス」
「うん!そうだ!母上に大きな雪だるまを作ろう!」
「うん!おっきいやつがいいな」
雪だるまを作り始めた2人は頭と体、分担しながら作り始める
暫くするとミレーヌも来て三人で穏やかな時間を過ごしていた
「「出来たっ!!」」
ゼロスとレナスは声を揃えて言った
「―ねぇ、みて!母上――」
刹那、ゼロスとレナスの視界は暗闇に包まれた
そして気づいた時には………
白いはずだった雪はいつの間にか赤い雪に変わっていた
「は…は……う…」
「ミ……レー…ヌさ…ま」
突然の魔術攻撃をミレーヌがとっさにゼロス、レナスを庇い、代わりに攻撃を受けた
ミレーヌの血は血溜まりにはならず、真っ白な雪にじわじわ溶け込んでいく
鮮やかな紅だった…
「…え…ゼロス…一体⋯なにが」
「母上っ!血が…血がいっぱい出て…誰か…誰か!早く…」
庇われた時に、抱き抱える形で倒れ込んだため、ミレーヌはゼロス達に覆い被さる形になっていた
ミレーヌの真っ赤な血が、レナスの頬にたれてゆく
それは、自分の祖母の血の海を思い出させた
「いや…あ……ぁぁ…」
血まみれのミレーヌはおもぐろにゼロスの頬に手を添える
「お前…なんて…生まなければ…よかった…」
そう優しい声音でとても残酷な事を告げるとミレーヌはそのまま事切れてしまう
あまりに突然の出来事に2人は呆然とするしかなかった
ゼロスのいる方を向けば、泣きじゃくっている姿が映った
親にそんなことを言われれば、辛い…それは誰より一番レナスが知っていた
騒ぎを聞きつけたメイド達が数名駆け寄ってくる
その中に騒ぎ立てる女性の姿があった
「放してッ!邪魔をしないでッ!あの子を…ゼロスを殺させて。どうしてあの子が神子なの!あの女が飛び出さなければ殺せたのに。私のセレスが神子になれたのにッ!!」
レナスはその瞬間悟った
この人は⋯さっきゼロスから聞いた妹セレスの母親なのだと…
「あの子さえいなければ…!」
その言葉にレナスの中でプツリと切れる音がした
「な……よ…………何よ!みんなあんた達大人が悪いんじゃないか!!ゼロスは何にも悪くないじゃない……」
泣きじゃくりながら訴えた
「まぁ…親戚の家に行っていたと聞いたけれど」
「は、はい。一時帰宅です。でもまた戻らないといけないんです」
「そうなんだ⋯。じゃあ、久しぶりにレナス!外で遊ぼうよ!母上も外に出てみよう!」
「たまにはいいかもしれないわね。先に行ってなさい」
ミレーヌがクスッと笑うとゼロスも嬉しそうに笑う
久々のこの温かい雰囲気にレナスの心がギュッと締め付けられるようなそんな気がした
2人はミレーヌに言われた通り、先に外に出て玄関先に座り込み雪玉を作っていた
「ねぇレナス僕、妹がいたんだ」
「妹?」
「うん!セレスって言うんだ」
嬉しそうなゼロスの表情に自ずとレナスも表情が綻ぶ
「でも、母親は違うみたいなんだ。あっ!でもね、髪の色とか同じなんだよ」
「そうなんだ。あたしも会ってみたいな!可愛いんだろうな!」
そんな話しているうちにチラリチラリと粉雪が降ってきた
「わぁ!綺麗だねゼロス」
「うん!そうだ!母上に大きな雪だるまを作ろう!」
「うん!おっきいやつがいいな」
雪だるまを作り始めた2人は頭と体、分担しながら作り始める
暫くするとミレーヌも来て三人で穏やかな時間を過ごしていた
「「出来たっ!!」」
ゼロスとレナスは声を揃えて言った
「―ねぇ、みて!母上――」
刹那、ゼロスとレナスの視界は暗闇に包まれた
そして気づいた時には………
白いはずだった雪はいつの間にか赤い雪に変わっていた
「は…は……う…」
「ミ……レー…ヌさ…ま」
突然の魔術攻撃をミレーヌがとっさにゼロス、レナスを庇い、代わりに攻撃を受けた
ミレーヌの血は血溜まりにはならず、真っ白な雪にじわじわ溶け込んでいく
鮮やかな紅だった…
「…え…ゼロス…一体⋯なにが」
「母上っ!血が…血がいっぱい出て…誰か…誰か!早く…」
庇われた時に、抱き抱える形で倒れ込んだため、ミレーヌはゼロス達に覆い被さる形になっていた
ミレーヌの真っ赤な血が、レナスの頬にたれてゆく
それは、自分の祖母の血の海を思い出させた
「いや…あ……ぁぁ…」
血まみれのミレーヌはおもぐろにゼロスの頬に手を添える
「お前…なんて…生まなければ…よかった…」
そう優しい声音でとても残酷な事を告げるとミレーヌはそのまま事切れてしまう
あまりに突然の出来事に2人は呆然とするしかなかった
ゼロスのいる方を向けば、泣きじゃくっている姿が映った
親にそんなことを言われれば、辛い…それは誰より一番レナスが知っていた
騒ぎを聞きつけたメイド達が数名駆け寄ってくる
その中に騒ぎ立てる女性の姿があった
「放してッ!邪魔をしないでッ!あの子を…ゼロスを殺させて。どうしてあの子が神子なの!あの女が飛び出さなければ殺せたのに。私のセレスが神子になれたのにッ!!」
レナスはその瞬間悟った
この人は⋯さっきゼロスから聞いた妹セレスの母親なのだと…
「あの子さえいなければ…!」
その言葉にレナスの中でプツリと切れる音がした
「な……よ…………何よ!みんなあんた達大人が悪いんじゃないか!!ゼロスは何にも悪くないじゃない……」
泣きじゃくりながら訴えた
