7 過去編(2)
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「クラトスさんお待たせしました!」
「では、始めるか」
「は、はいっ!」
その日からクラトスとの剣術稽古が始まった
稽古一日目は体力作りの為に少し走り込み、素振りなど基礎的なものからだった
だが、剣術などした事のないレナスはあっという間に手は赤く擦り切れボロボロ
初日という事もあり、レナスの体力を考慮し、早めに練習を終え部屋に戻ろうとしていた
「クラトスさん丁寧に教えてくれたな⋯。明日も頑張ろ⋯⋯あっ!」
レナスの反対側からユアンが歩いてくるのが見えるとレナスは腹の底から声を出し叫ぶ
「あっ、ユアンさん!!」
そして廊下を歩く、ユアンに駆け寄った
「ユアンさん!今朝は、その…すみませんでした。あ、ありがとうございます…」
「たまたまだ。そういえばお前、重ねてあった本は全部読んだものか?」
「はい‥それが…どうかしましたか?あ、もしかして勝手に読んだらいけない本とかありましたか?」
「いや‥いい⋯。好きにしろ」
それだけ言うとユアンは去っていってしまった。
「うーん…やっぱり嫌われてる?」
ユアンとの距離は相変わらずだったが、クラトスには剣術や勉強など色々教わり、忙しくも充実した日々を送っていたレナス
そんなレナスがクルシスに来て、ひと月たった頃
「レナス、一旦メルトキオに帰ってはどうだ?突然ここに来たんだ。様子を見てきた方がよかろう」
「えっ‥あぁ…そうですね」
その時レナスが一瞬顔をひきつらせたことはクラトスからは見えず知る由もなかった
レナスはクラトスに送ってもらい、テセアラのメルトキオまで一月ぶりに戻ってくることになった
「明日の朝また向かえに来る。それまでに必要な荷物もまとめておくといい」
「はい」
クラトスと別れるとレナスはメルトキオの広場にポツンと1人になった
「荷物…かぁ……」
と、呟いたその時、突然後ろから声がした
「レナスっ!!!」
「えっ!」
「なにも言わずにいなくなるなよ。心配したじゃないか!?」
「ゼ、ゼロス…」
「クレイ伯爵に聞いても親戚の家だ。しか言わないし」
(あぁ⋯親戚の家に行ってることになってるんだ)
それもそう…誰にも何も告げず、ユグドラシルと姿を消したのだから…
「それに、レナスのおばあ様だって、体調崩して遠くの病院に行ったらしいよ」
「遠くの…病院…?」
レナスは嘲笑し、唇を強く結ぶ
「レナス?」
「ごめん。何も聞いてなかったから、びっくりしちゃった」
ゼロスにはレナスの知っている真実を言わないことにした
自分勝手な復讐劇に彼を付き合わせたくはなかった
「手、冷えてるね。うちで温まりなよ。母上も心配してたよ!」
「うん。ありがとうゼロス」
この日、メルトキオは大雪で雪が沢山積もっていた
「では、始めるか」
「は、はいっ!」
その日からクラトスとの剣術稽古が始まった
稽古一日目は体力作りの為に少し走り込み、素振りなど基礎的なものからだった
だが、剣術などした事のないレナスはあっという間に手は赤く擦り切れボロボロ
初日という事もあり、レナスの体力を考慮し、早めに練習を終え部屋に戻ろうとしていた
「クラトスさん丁寧に教えてくれたな⋯。明日も頑張ろ⋯⋯あっ!」
レナスの反対側からユアンが歩いてくるのが見えるとレナスは腹の底から声を出し叫ぶ
「あっ、ユアンさん!!」
そして廊下を歩く、ユアンに駆け寄った
「ユアンさん!今朝は、その…すみませんでした。あ、ありがとうございます…」
「たまたまだ。そういえばお前、重ねてあった本は全部読んだものか?」
「はい‥それが…どうかしましたか?あ、もしかして勝手に読んだらいけない本とかありましたか?」
「いや‥いい⋯。好きにしろ」
それだけ言うとユアンは去っていってしまった。
「うーん…やっぱり嫌われてる?」
ユアンとの距離は相変わらずだったが、クラトスには剣術や勉強など色々教わり、忙しくも充実した日々を送っていたレナス
そんなレナスがクルシスに来て、ひと月たった頃
「レナス、一旦メルトキオに帰ってはどうだ?突然ここに来たんだ。様子を見てきた方がよかろう」
「えっ‥あぁ…そうですね」
その時レナスが一瞬顔をひきつらせたことはクラトスからは見えず知る由もなかった
レナスはクラトスに送ってもらい、テセアラのメルトキオまで一月ぶりに戻ってくることになった
「明日の朝また向かえに来る。それまでに必要な荷物もまとめておくといい」
「はい」
クラトスと別れるとレナスはメルトキオの広場にポツンと1人になった
「荷物…かぁ……」
と、呟いたその時、突然後ろから声がした
「レナスっ!!!」
「えっ!」
「なにも言わずにいなくなるなよ。心配したじゃないか!?」
「ゼ、ゼロス…」
「クレイ伯爵に聞いても親戚の家だ。しか言わないし」
(あぁ⋯親戚の家に行ってることになってるんだ)
それもそう…誰にも何も告げず、ユグドラシルと姿を消したのだから…
「それに、レナスのおばあ様だって、体調崩して遠くの病院に行ったらしいよ」
「遠くの…病院…?」
レナスは嘲笑し、唇を強く結ぶ
「レナス?」
「ごめん。何も聞いてなかったから、びっくりしちゃった」
ゼロスにはレナスの知っている真実を言わないことにした
自分勝手な復讐劇に彼を付き合わせたくはなかった
「手、冷えてるね。うちで温まりなよ。母上も心配してたよ!」
「うん。ありがとうゼロス」
この日、メルトキオは大雪で雪が沢山積もっていた
