7 過去編(2)
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レナスは浴室から出ると白いシャツが置いてあり、それを広げてみればレナスの背丈ほどの大きさはあった
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
しかし自分の着ていた服は血で汚れてしまっていたので、用意してくれたシャツを着ることにした
「あの…お風呂ありがとうございました…。遅くなりました。あたしはレナス・シルヴィスって言います」
レナスが自己紹介すると鳶色の髪の男も自身の名を名乗る
「私はクラトス・アウリオンだ。こっちはユアン・カーフェイだ」
腕を組み壁に寄りかかっていたユアンがレナスに詰め寄る
「……貴様さっき歌っていたのはなんだ?それに何故ユグドラシルと一緒にいた?」
突然のユアンの剣幕にレナスの身体が強ばった
そして一気に色んなことがあり、何から説明をしていいか分からず、困惑し目に涙を溜める
「―――っ……あ…ぅ⋯⋯ごめんなさい…」
「ユアン止めろ。まだ6歳の少女にそんなに詰め寄ってどうする」
クラトスがユアンを諌めながらレナスの頭を撫でようと手を伸ばす
「いやっ!ごめんなさい。許して…ちゃんと説明しますから!ごめんなさい!」
頭を抱え震えながらレナスは蹲ってしまう
「お前…」
ユアンは目を丸くし驚く
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
クラトスは何となく察してレナスに視線を合わせるためしゃがみ込み、怯えないよう優しく頬に手を添えた
「そう怯えなくても大丈夫だ。私もユアンも事情を聞きたいだけで、危害を加えるつもりはない」
「あ…ごめん…なさい…。ちょっと驚いてしまっただけです」
レナスが苦笑いすると、今まで黙って見ていたユアンが二人の間に割り込む
「今の怯え方は尋常ではない。お前、日常的に暴力を受けていたんじゃないのか?」
「……………」
「沈黙は肯定と見なしていいのか?」
「…っ」
「ゆっくりでいい。話してはくれないか?」
そうクラトスに優しく諭されるとレナスはようやくその重い口を開いた
祖母の家に行ったら祖母は無惨に殺され、殺した相手に復讐する為に力を欲したこと
力を欲した事でユグドラシルが現れ、力を貸してくれると言ったこと
そしてシルヴィスの血を継ぐ自分のまだ開花していない能力のことを大方話した
「大体はわかった。祖母の敵を討つために力が欲しい…ということか…」
「はい」
「相手はわかっているのか…?」
幼い身体がビクリと震える
「…はい‥父です」
クラトスの顔が少し険しくなった
「殺したいほど憎いのか?仮にもお前を今まで愛情を持って育てた父親なのだろう…?」
ユアンが淡々と話すとその言葉にレナスは声を荒げ反論した
「違う!愛情なんて一切なかった!ご飯も一緒に食べたことない!一緒に出かけた事もない!プレゼントも貰ったことないし、熱が出た時だって一人ぼっちだった!父様も母様も妹の方が大切だった!あたしは呪い子だから‥‥いらない…って………」
レナスの視界は涙で滲み、床にはぽたぽたと大粒の涙が落ちていた
「ユアン…」
「ちっ‥すまない」
「レナス⋯お前の話を聞く限りさっきの怯え方といい、あれは両親が原因か?」
クラトスの問いにレナスは声に出さず、首だけで頷き返事をした
「呪い子か⋯それはレナスの能力が関係しているのだな?」
再びコクリと頷く
「…クルシスの方なら聞いたことあるんじゃないですか?咎唄…。両親はあたしがそれを唄うことを恐れているようでした。それに父様にとっては、あたしの銀髪は昔迫害を受けていた時を思い出して嫌だったんでしょう」
涙を手で拭いながらやっとの思いで話した
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
しかし自分の着ていた服は血で汚れてしまっていたので、用意してくれたシャツを着ることにした
「あの…お風呂ありがとうございました…。遅くなりました。あたしはレナス・シルヴィスって言います」
レナスが自己紹介すると鳶色の髪の男も自身の名を名乗る
「私はクラトス・アウリオンだ。こっちはユアン・カーフェイだ」
腕を組み壁に寄りかかっていたユアンがレナスに詰め寄る
「……貴様さっき歌っていたのはなんだ?それに何故ユグドラシルと一緒にいた?」
突然のユアンの剣幕にレナスの身体が強ばった
そして一気に色んなことがあり、何から説明をしていいか分からず、困惑し目に涙を溜める
「―――っ……あ…ぅ⋯⋯ごめんなさい…」
「ユアン止めろ。まだ6歳の少女にそんなに詰め寄ってどうする」
クラトスがユアンを諌めながらレナスの頭を撫でようと手を伸ばす
「いやっ!ごめんなさい。許して…ちゃんと説明しますから!ごめんなさい!」
頭を抱え震えながらレナスは蹲ってしまう
「お前…」
ユアンは目を丸くし驚く
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
クラトスは何となく察してレナスに視線を合わせるためしゃがみ込み、怯えないよう優しく頬に手を添えた
「そう怯えなくても大丈夫だ。私もユアンも事情を聞きたいだけで、危害を加えるつもりはない」
「あ…ごめん…なさい…。ちょっと驚いてしまっただけです」
レナスが苦笑いすると、今まで黙って見ていたユアンが二人の間に割り込む
「今の怯え方は尋常ではない。お前、日常的に暴力を受けていたんじゃないのか?」
「……………」
「沈黙は肯定と見なしていいのか?」
「…っ」
「ゆっくりでいい。話してはくれないか?」
そうクラトスに優しく諭されるとレナスはようやくその重い口を開いた
祖母の家に行ったら祖母は無惨に殺され、殺した相手に復讐する為に力を欲したこと
力を欲した事でユグドラシルが現れ、力を貸してくれると言ったこと
そしてシルヴィスの血を継ぐ自分のまだ開花していない能力のことを大方話した
「大体はわかった。祖母の敵を討つために力が欲しい…ということか…」
「はい」
「相手はわかっているのか…?」
幼い身体がビクリと震える
「…はい‥父です」
クラトスの顔が少し険しくなった
「殺したいほど憎いのか?仮にもお前を今まで愛情を持って育てた父親なのだろう…?」
ユアンが淡々と話すとその言葉にレナスは声を荒げ反論した
「違う!愛情なんて一切なかった!ご飯も一緒に食べたことない!一緒に出かけた事もない!プレゼントも貰ったことないし、熱が出た時だって一人ぼっちだった!父様も母様も妹の方が大切だった!あたしは呪い子だから‥‥いらない…って………」
レナスの視界は涙で滲み、床にはぽたぽたと大粒の涙が落ちていた
「ユアン…」
「ちっ‥すまない」
「レナス⋯お前の話を聞く限りさっきの怯え方といい、あれは両親が原因か?」
クラトスの問いにレナスは声に出さず、首だけで頷き返事をした
「呪い子か⋯それはレナスの能力が関係しているのだな?」
再びコクリと頷く
「…クルシスの方なら聞いたことあるんじゃないですか?咎唄…。両親はあたしがそれを唄うことを恐れているようでした。それに父様にとっては、あたしの銀髪は昔迫害を受けていた時を思い出して嫌だったんでしょう」
涙を手で拭いながらやっとの思いで話した
