7 過去編(2)
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「レナス!!」
ゼロスは必死に呼びかけるが、レナスは振り返らない
このまま行ってしまうのかと思ったが、迎えの馬車に乗る間際、レナスの足が止まり、顔だけゼロスの方に向けると一言だけポツリと呟くように言葉を吐いた
「…ありがと…ゼロス」
それだけ伝えると馬車に乗り、行ってしまった
小さくなる馬車を見つめながらゼロスは苦々しい面持ちで呟く
「くそっ…」
最後に聞いたレナスの声はとても弱々しく震えていて、でも必死に心配をかけまいと取り繕っていた
そんなレナスを見ていることしかできなかったゼロスは無力な自分が悔しくて胸の辺りの服をギュッと掴み、行き場のない怒りをただただ堪えるしかなかった
ゼロスは暫くその場から動くことができず、立ち尽くして、既に小さくなった馬車を見つめていた
「レナス⋯⋯ごめん⋯守ってあげたかったのに⋯」
ゼロスは必死に呼びかけるが、レナスは振り返らない
このまま行ってしまうのかと思ったが、迎えの馬車に乗る間際、レナスの足が止まり、顔だけゼロスの方に向けると一言だけポツリと呟くように言葉を吐いた
「…ありがと…ゼロス」
それだけ伝えると馬車に乗り、行ってしまった
小さくなる馬車を見つめながらゼロスは苦々しい面持ちで呟く
「くそっ…」
最後に聞いたレナスの声はとても弱々しく震えていて、でも必死に心配をかけまいと取り繕っていた
そんなレナスを見ていることしかできなかったゼロスは無力な自分が悔しくて胸の辺りの服をギュッと掴み、行き場のない怒りをただただ堪えるしかなかった
ゼロスは暫くその場から動くことができず、立ち尽くして、既に小さくなった馬車を見つめていた
「レナス⋯⋯ごめん⋯守ってあげたかったのに⋯」
