6 腕試し
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「クラトスーーーーーっつ!!」
キィン
金属が擦れる音…
「もぅ…声かけたのに!…距離も取ったのに~」
「!!‥‥マーテルっ!⋯」
「彼女の身体は…ユグドラシル様の手の中……じゃなかったっけ?⋯ねぇクラトス」
鮮やかなエメラルド色のウィッグを付けたレナスはその長い髪をなびかせながら妖艶に微笑みながら言い放った
「レナスか…?」
「当たり。だ・か・ら⋯早く剣を収めて欲しいのだけれど?」
「すまない」
「なんで、この格好?って聞きたそうな顔してるけど…」
「あぁ、そうだな。途中で合流する話は聞いていたが格好まで違うとは聞いていない」
「まぁ⋯ちょっと諸事情ってやつ。これについては後々わかるわ…。んで、あたしってそんなに“マーテル”に似てるの?でも妹の方が似てるかも…ね。髪も瞳もそっちの方が天然物だし」
「……あぁ、似ている。見た目だけでなく、お前を取り巻くもの…がな」
「なにそれ?雰囲気ってこと?」
「いや、彼女はもっとおっとりした感じだ。…お前を取り巻くマナ…の感じが似ているな」
少し複雑そうにするクラトスの顔を見ているのが辛くなったのか、思わずレナスはクラトスに背を向けてしまう
「ひっど―い!それってあたしはおっとりじゃないって言いたいわけ?」
わざと先程の雰囲気を壊すようなおちゃらけた声で言った
レナスなりのクラトスへの気遣いでもあった
さっきのクラトスの目は…あまりにも悲しそうだったから
レナスがクルシスに来たばかりで何もわからない…戦う術すらわからなかった彼女に剣を教えたのはクラトスだ
他にもたくさんのことを教わって世話になった
彼女にとっては父のような存在の彼の悲しそうにする姿は見たくなかったからだ
ユアンもそう…彼からは魔術を教わった
沢山怒られたり、喧嘩したり、仲直りしたり、兄のような存在
だからこそ、リスクを犯してでも協力しようと思った
金属が擦れる音…
「もぅ…声かけたのに!…距離も取ったのに~」
「!!‥‥マーテルっ!⋯」
「彼女の身体は…ユグドラシル様の手の中……じゃなかったっけ?⋯ねぇクラトス」
鮮やかなエメラルド色のウィッグを付けたレナスはその長い髪をなびかせながら妖艶に微笑みながら言い放った
「レナスか…?」
「当たり。だ・か・ら⋯早く剣を収めて欲しいのだけれど?」
「すまない」
「なんで、この格好?って聞きたそうな顔してるけど…」
「あぁ、そうだな。途中で合流する話は聞いていたが格好まで違うとは聞いていない」
「まぁ⋯ちょっと諸事情ってやつ。これについては後々わかるわ…。んで、あたしってそんなに“マーテル”に似てるの?でも妹の方が似てるかも…ね。髪も瞳もそっちの方が天然物だし」
「……あぁ、似ている。見た目だけでなく、お前を取り巻くもの…がな」
「なにそれ?雰囲気ってこと?」
「いや、彼女はもっとおっとりした感じだ。…お前を取り巻くマナ…の感じが似ているな」
少し複雑そうにするクラトスの顔を見ているのが辛くなったのか、思わずレナスはクラトスに背を向けてしまう
「ひっど―い!それってあたしはおっとりじゃないって言いたいわけ?」
わざと先程の雰囲気を壊すようなおちゃらけた声で言った
レナスなりのクラトスへの気遣いでもあった
さっきのクラトスの目は…あまりにも悲しそうだったから
レナスがクルシスに来たばかりで何もわからない…戦う術すらわからなかった彼女に剣を教えたのはクラトスだ
他にもたくさんのことを教わって世話になった
彼女にとっては父のような存在の彼の悲しそうにする姿は見たくなかったからだ
ユアンもそう…彼からは魔術を教わった
沢山怒られたり、喧嘩したり、仲直りしたり、兄のような存在
だからこそ、リスクを犯してでも協力しようと思った
