「さっさと行くぞ!」



「あっ、うん。…って！…えぇ…ちょっと!!」



レナスは身体が宙に浮き、気づけば視線から床がだいぶ遠くなっていた



何故か？



それはレナスの身体はユアンの肩に担がれていたからだ



「ちょっと!いつまでも子供扱いしないでよね！」



「煩い。どこで怪我したか知らんが奴らに追いつかれたら困るからな。さっきから足をやたら庇っていただろう」



「っ！！！？も、もしかしてさっきの確認てそれを確認してたわけ？」



「当たり前だ。私が気づかないとでも思ったか？だいたいそんな短いスカートでソファであんな寝方してたら傷口が見えるのは当然だろう」



「ッッ！！？」



レナスはユアンの至極真っ当な言葉に何も言い返すこともできず、結局黙ってユアンの肩に担がれたまま部屋を後にすることになった