4 分かれ道
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「迎えありがと。ところでユアンは?」
「レナス様、ここまでお疲れ様でした!」
ここ、シルヴァラントベースまでレナスを送り届けた兵士の格好をした者はレナスに敬礼をしながら言う
「⋯はい、報告ではリーダーは今、外出中でまだ帰ってきてないそうです」
「 ふ~ん⋯⋯へぇ~そう?まだ?帰ってきてない、と?」
「ッ!!?」
兵はレナスのただならぬ雰囲気に気づくと、本能が反射的に逃げろ、と警告するのを感じた
だが、そんな事をしたら、さらにあとが怖いので本能に従う事は諦めて、レナスの様子を窺う
「人をこんなとこまで呼びつけといて…ユアンはまだ…帰ってきてない⋯のね。⋯⋯ボータは?」
「はいっ!ボータ様もリーダーに同行しておりまして不在にございます!」
「……⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「 ⋯あ、あのレナス様?」
兵は黙りこくったレナスの顔を恐る恐る覗き込んだ
すると
「くっ⋯くく⋯うふふふ……」
一周まわって冷静になったレナスは笑いが込み上げてきた
「レナス…様…?ど、どうされましたか?」
兵は最初よりも更に戸惑いが隠せず、動揺した様子を見せるとレナスはその兵に向き直り、満面の笑みで言う
「ユアンの部屋で待たせてもらうわ。…そ・れ・と!ユアンの秘蔵のお酒あるわよね?それユアンの部屋まで持ってきてね♪」
「こ、ここここ困りますっ!リーダーにはレナス様へのお酒は固く禁止されていますので!!」
「(ちっ…ユアンめ)ん~じゃあ、命令!了解?」
狡猾な笑いを浮かべるレナスの姿はぶっちゃけめちゃくちゃ怖い…とそこにいた兵士らは皆思った
兵士一同
「………了解…しました~(あぁ…あとでリーダーにめちゃくちゃ怒られるんだろうなぁ~)」
意気消沈する兵士の心なぞ、お構い無しにレナスは嬉しそうにユアンの部屋まで軽快な足取りで向かった
