4 分かれ道
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「さて、あたしも出かけないとね。そろそろ迎えがくる頃だし急がないとね」
そう独り言を呟いて壁に立て掛けてあった愛剣を取ろうとした時、手が滑り、剣は床にガタッと倒れてしまう
「あっ!」
レナスは溜め息を吐いて床に転がる剣を取ろうとしゃがみこんだ時だ
チクッと太股付近に痛みを感じて、思わず剣を取ろうとした手を止めた
「痛ッ!!⋯⋯⋯そういえばあの時の傷、塞ぎきれてなかったんだっけ⋯⋯」
あの時の傷⋯それはレナスに絡んできた令嬢のうちの1人にナイフで刺された時の傷だった
ゼロスに治癒はしてもらったもののレオーネの登場で、途中でゼロスを突き飛ばした為、治癒は完全には終わっていなかった
それでもほぼ傷口は塞がってた為、レナスもすっかり忘れていた
スカートをめくり、隠れていた太股を露わにするとそこからは僅かに血が滲んでいた
出かける時間も迫っていたこともあり、レナスはひとまず適当に包帯をぐるぐる巻いて、床に転がる剣を拾い上げると急いで家を出た
一方、帰路途中のゼロスはというと…
自分の名を呼ぶ声がし、声の方に耳を傾けた
「ゼロス~!」
左右をキョロキョロしながら、声の主を探せば幼さがほんのり残るレオーネが窓から身を乗り出し、手をブンブン振っている姿が見えた
ゼロスが今いるのはレオーネの家の前
レオーネは嬉しそうに声を弾ませてゼロスに呼びかけた
「こんな時間に珍しいね!ねぇ、うち寄ってきなよ~♪早く早く」
結局いつものレオーネのペースに乗せられてしまい、シルヴィス家に立ち寄ることになったゼロスだった
屋敷の扉を開けると、階段からレオーネが両手を大きく広げながら駆け下りてくる
ゼロスもレオーネを向かえる準備の為、両手をレオーネが収まるくらいに開く
「 ゼロスーー!」
声がすると同時にレオーネがゼロスの胸に飛び込み、頬にキスをした
「こんな早朝からゼロスに会えるなんてラッキー♪」
「こら、レオーネ言葉使いは気をつけなさいと言っているだろう」
「あ、お父様!」
一瞬…ほんの一瞬…ゼロスは誰にも分からないように顔を歪めた
「…おはようございます。クレイ伯爵」
クレイ・シルヴィス伯爵
レナス、レオーネの実父だ
「 ねぇねぇ、朝食一緒に食べていけば?」
「ゼロス様、レオーネもこう言っております。宜しければ御一緒に如何ですかな?」
「そうしよ。そうしましょ?」
「では、御言葉に甘えて」
そう独り言を呟いて壁に立て掛けてあった愛剣を取ろうとした時、手が滑り、剣は床にガタッと倒れてしまう
「あっ!」
レナスは溜め息を吐いて床に転がる剣を取ろうとしゃがみこんだ時だ
チクッと太股付近に痛みを感じて、思わず剣を取ろうとした手を止めた
「痛ッ!!⋯⋯⋯そういえばあの時の傷、塞ぎきれてなかったんだっけ⋯⋯」
あの時の傷⋯それはレナスに絡んできた令嬢のうちの1人にナイフで刺された時の傷だった
ゼロスに治癒はしてもらったもののレオーネの登場で、途中でゼロスを突き飛ばした為、治癒は完全には終わっていなかった
それでもほぼ傷口は塞がってた為、レナスもすっかり忘れていた
スカートをめくり、隠れていた太股を露わにするとそこからは僅かに血が滲んでいた
出かける時間も迫っていたこともあり、レナスはひとまず適当に包帯をぐるぐる巻いて、床に転がる剣を拾い上げると急いで家を出た
一方、帰路途中のゼロスはというと…
自分の名を呼ぶ声がし、声の方に耳を傾けた
「ゼロス~!」
左右をキョロキョロしながら、声の主を探せば幼さがほんのり残るレオーネが窓から身を乗り出し、手をブンブン振っている姿が見えた
ゼロスが今いるのはレオーネの家の前
レオーネは嬉しそうに声を弾ませてゼロスに呼びかけた
「こんな時間に珍しいね!ねぇ、うち寄ってきなよ~♪早く早く」
結局いつものレオーネのペースに乗せられてしまい、シルヴィス家に立ち寄ることになったゼロスだった
屋敷の扉を開けると、階段からレオーネが両手を大きく広げながら駆け下りてくる
ゼロスもレオーネを向かえる準備の為、両手をレオーネが収まるくらいに開く
「 ゼロスーー!」
声がすると同時にレオーネがゼロスの胸に飛び込み、頬にキスをした
「こんな早朝からゼロスに会えるなんてラッキー♪」
「こら、レオーネ言葉使いは気をつけなさいと言っているだろう」
「あ、お父様!」
一瞬…ほんの一瞬…ゼロスは誰にも分からないように顔を歪めた
「…おはようございます。クレイ伯爵」
クレイ・シルヴィス伯爵
レナス、レオーネの実父だ
「 ねぇねぇ、朝食一緒に食べていけば?」
「ゼロス様、レオーネもこう言っております。宜しければ御一緒に如何ですかな?」
「そうしよ。そうしましょ?」
「では、御言葉に甘えて」
